『日中国交正常化の日』に想う
今日9月29日は『日中国交正常化の日』です。1972(昭和47)年9月29日、日本と中華人民共和国との間の「国交正常化共同声明(日中共同声明)」の調印式が北京で行われ、田中角栄と周恩来両首相が署名した日です。このとき、様々な問題が山積したまま、見切り発車したツケは現在も尾を引いています。特に残念だったことは、共産党独裁の中華人民共和国をとったことで、それまで仲が良かった中華民国(台湾)と断交を通告したことでした。
今回は、その良し悪しを別にして、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだった創価学会の池田会長が、1968年の第11回創価学会学生部総会において、数万の学生部員に向けて、「中国が孤立して苦しむのは10億の民である」「トップ同士が胸襟を開いて語り合えば、すんなり話は解決する」、と発言し、中国の孤立を改善するよう強調し「日中国交正常化」を高らかに提言し、具体的に俎上に載せ、内外に大きな波紋を広げたことを評価しています。
1968年9月8日、池田会長が日中国交正常化を提言。
1972年2月ニクソン北京で毛沢東と会談。(佐藤内閣から田中内閣へ)
1972年7月公明党が北京へ。
1972年9月29日、田中角栄首相が訪中。日中共同声明が実現。
1974年12月、周恩来と池田会長会見
このような経緯から、創価学会や田中首相に対して、街宣右翼による嫌がらせや脅迫の電話や手紙が絶え間なく続いていました。それでも、中国には「飲水思源」との諺があり、つまり水を飲む時、井戸を掘った人を忘れてはならないことを意味し、日中関係の発展の功労者を今も忘れていないと言います。
ただ、「日中国交正常化提言」の中に、「ただし中国が他国を侵略することがあれば、私の親中国の姿勢も変更せざるを得ない・・・」と言及していますから、創価学会や公明党は、ウイグルやチベット問題、尖閣や南シナ海問題などの侵略行為に対しても堂々と批判し、場合には再び断交を提言すべきです。
◇第11回創価学会学生部総会のYouTube。
※22:58ころから「日中国交正常化提言」
https://youtu.be/mAGbG2rvUgA
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