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2014年7月15日 (火曜日)

現代の神隠し「所在不明児童」に想う

 松本清張著『砂の器』は、当時の癩病(ハンセン病)に対する偏見と迫害による00000072一家離散、そして「所在不明児童」が時代背景にあった。
 かつて「癩病」は業病や天刑病(てんけいびょう)などと言われ、家族に発病者が出ると、村八分となり一家離散に追い込まれた。『砂の器』の元巡査殺しの犯人は、「らい病」の本浦千代吉の息子本浦秀夫だった。少年・本浦秀夫は「らい病」患者の父親と絶縁するため、戦後の混乱に紛れ齢の近い和賀英良に成り済ましたが、元巡査に身元を看破されたことが犯行動機だった。

  さて7月15日、東京都の「所在不明児童」は378人と報道されたが、全国では万単位の子供たちが行方不明のまま放置されているという。
 なんと由々しき事態ではないか。
  以前「消えた高齢者」が表面化 し、戸籍上生存のはずが0000000055_size0既に死亡していたのに家族が年金を不正受給していた例が多かったが、不明児童問題には児童手当不正受給の他にも複雑な背景がありそうだ。
 不明理由を好意的?に推測すれば、
 「家庭内暴力(DV)のため他の地域で生活」
  「離婚等の理由で外国や祖父母宅等で生活」
 「サラ金業者に追われ移転手続きをしないで他で生活」
  などの見方も出来る。
 だが、実際はネグレクト(児童虐待等)、育児放棄などにより人知れず死亡していることや、カルト宗教やカルト的団体の施設で暮らしている可能性、犯罪組織の人身売買による性奴隷、臓器売買目的の犠牲者なども心配される。
 中国あたりでは珍しくないらしい。

 いずれにしても、現代版・神隠し「所在不明児童」問題は、戦後の日本社会の有り方、家族の有り方が問われ、更には血縁社会、地域コミュニティの崩壊が見えてくる。
 しかし、何も小難しく考える必要はない。
 その家庭や地域で、いや、この日本で何故「祝福されない子供が生まれてきたのか」を考察し、根本的対策を練るべきであり、行政サービスを受けていない家庭を訪問し子供と直接面会することなど小手先のことで、直ぐ壁にぶつかる。
 『砂の器』の親子は、結果的に誤った行政が作った所在不明者だったことを反省し、日本の将来を見つめる必要がある。そして改めるべきは、教育なのか、憲法なのか、社会制度なのか、頭のいい人達は少子化問題と合わせて熟慮し行政に生かして欲しいと想う。
 
高齢者不明問題の考察と対策
  http://z-shibuya.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-2b5d.html

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