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2014年4月14日 (月曜日)

「文武両道」と「誠」を貫く生き方を期待

 横綱・日馬富士(29)が、法政大学大学院・政策創造研究科に入学した。
 既に昨年、モンゴルの大学の通信課程で法律を学び警察官になる資格も得た、正に「文武両道」且つ、向学心豊かな人だ。
  ところで、相撲のメッカと言えば両国だが、今も「蔵前」をイメージする人が多い。
 昭和59年まで蔵前国技館が大相撲本場所を開催していた場所だからであり、警視庁蔵前警察署の道路反対側斜め右方向にあった。

  この警察署の地域課所属の関口卓弥(24)巡査が、幼稚園から高校まで同じ幼馴染みで、そして共に警察官の道を歩み結婚を間近にした田無署地域課の間宮陽子(24)巡査と無理心中した。
 理由は、関口巡査が後輩らを警察官に勧誘する「リクルーター」に選ばれていたが、昨年、後輩2人の名前を勝手に使って受験申請していたことが発覚し、人事一課監察の調べを受け、懲戒処分?更に婚約破棄に追い込まれたことが発端らしい。Kendo_illust01
 あまりにも短絡的過ぎる、自殺するほどではない、それに道連れにすることはないなどと批判することは容易だ。

 二人は順風満帆の中で社会に乗り出し、実家近くに新居を準備して夢と希望に胸を膨らませていたはずだが、この取り調べを受けた衝撃から、将来が絶望の断崖として広がってしまい、自暴自棄になったのか。
 それとも、三島由紀夫の短編『』では、大学剣道部主将は部員が禁を破って海水浴をしたという些細なことで自決するが、関口巡査も自らの不正を許すことが出来なかったのか。

 だが、二人のご両親の気持ちを察すると、痛ましすぎて慰めの言葉もない。
  関口卓弥巡査は、少年時代から自宅近くの尚武館・西野道場で剣道を学び、学業成績も優秀で学級委員に選ばれるなど人望もあった。立教大学(新座キャンパス)でも剣道部員として活躍し、卒業後は間宮陽子巡査とも同期生として警視庁警察官を拝命し、現在は蔵前署の剣道代表選手に選出される傍ら、警察官採用リクルーターに選ばれていた。
 この「リクルーター」指名が余計な期待となり重圧だったのであろう。
  人事課は関口巡査が立教大の剣道部員だったことから、後輩部員等の勧誘を期待してリクルーター指名したのであろうが、これが裏目に出た結果となった。

  警視庁本部の人事第一課・監察係に呼び出され取り調べを受けているが、ショックを和らげる方法や自殺などの防止対策を何故講じなかったのか。
 日頃から正義感が強い人や社会的地位が高い人ほど、わずかの不正発覚から自殺などの可能性が高いことは前例で知っているはずだ。000032image
  蔵前警察署の上司らも、結婚予定などの身上を把握していたのだから、田無署の間宮巡査の上司らとも連携して、もっと親身になって、今後の処し方などをアドバイスして上げることは出来なかったのだろうか。

 いろいろ言いたいが、全て後の祭りか。
 冒頭に、横綱・日馬富士の「文武両道」を貫く生き方を紹介したが、同様に、関口巡査のような剣の道で生きる人材にも、それを期待したかったし、多くの剣士は、それを目指しているはずだ。
 それを破滅に追い込んだ背景は何だったのか、単に関口巡査らの個人的資質として片づけるのではなく、警察組織は真剣に我が身に置き換えて考察し、職員の人権・人命の尊重に最大の配慮をすべきではないのか。

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