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2014年3月29日 (土曜日)

袴田事件は「疑わしきは被告人の利益」

 
 「何もやってないのに長年勾留されて可哀そうだ」とする一方的な見方は誤りだ。
 マスコミ論評の通りなら、これまでの捜査や裁判関係者は全員がバカ間抜けだったことになる。
 そんなことはない。
 皆さん司法機関や捜査のプロだ。
 事件捜査には、国家が事実を究明する側面が強い「糾問的捜査観 」と、捜査機関と被疑者が対等に争いつつ事実を解明する「弾劾的捜査観 」がある。
  戦後昭和24年施行された刑訴法はGHQの影響下で制定され、後者の弾劾的捜査観 を採用したものの、司法や捜査機関の末端まで浸透するには相当期間を要したと言われる。袴田事件が発生した昭和41年と言えば、この捜査観が現場にほぼ定着と見られていたが、静岡地検や静岡県警清水署辺りでは、まだまだ前者の糾問的捜査観による捜査手法が一般的だったのだろうか。

  いろいろ言いたいが、結論を述べれば、袴田巌被告人は状況証拠から真犯人に間違いないが、決定的な物証がないことと証拠品偽装などと言われて、「何もやっていないのに可哀そうだ」と騒がれている事件だ。
 戦後採用した刑訴法は「疑わしきは被告人の利益に」という大原則がある。
  99.99%濃厚な疑いがあっても、検察側に僅かのミスがあれば裁判を左右する。
 これが、近年一般的になった「弾劾的捜査構造論 」だ。
 現時点では、これが日本の法律の限界か・・・・・

 最近では、男性3人を殺害した木嶋佳苗被告(39)も、パソコン(PC)遠隔操作事件の片山祐輔被告も、「私はやってない」と犯行を否認し続けているが、多くの状況証拠の積み重ねによって犯人と断定されている。
 しかし、今後は難しい公判維持が待っていることは間違いない。
 もし、木嶋被告や片山被告が無罪になったら、マスコミや国民はどう騒ぐのか今の報道をよく記憶しておくことだ。
 かつてもあった。
 田中角栄元首相は、ロッキード裁判で無罪を主張したまま死亡してしまったが、マスコミなどの影響で、国民の誰もが有罪と思わされている。
 しかし、小生は無罪と思っている
 
 裁判制度とはそんなものだ
 隣国の中国・韓国・北朝鮮・ロシアや中近東などは、当然ながら、国家が事実を究明する側面が強い「糾問的捜査観 」で裁かれている。
 犯罪者や犯罪予備軍は、日本に生まれて良かったと思ったらいい。
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 被告人・袴田巌に対する住居侵入・強盗殺人・放火事件判決
            静岡地方裁判所(昭和43年9月11日言渡)
(罪となるべき事実)
 被告人は、昭和40年1月頃から清水市横砂651番地の1「有限会社王こがね味噌橋本藤作商店」(現在は「株式会社王こがね味噌」に改組)に味噌製造工員として勤務し、同年4月頃から、同商店第一工場二階の従業員寮10畳の間に他一人の従業員と共に住込んでいた者であるが、昭和41年6月30日午前1時すぎ頃、同店の売上金を、若し家人に発見されたときは脅迫してでも奪おうと考えて、くり小刀を携え右商店の専務取締役橋本藤雄方(清水市横砂651番地の1)住居に侵入して金員を物色中、右橋本藤雄(当時42年)に発見されるや、金員強取の決意を固め、右藤雄方の裏口附近の土間において、所有のくり小刀(刀渡約12センチメートル・昭和41年押第155号の4)で、殺意もって同人の胸部等を数回突刺し、さらに、物音に気付いて起きてきた家人に対しても殺意をもって、同家奥八畳間で、藤雄の妻ちえ子(当時39年)の肩、顎部等を数回、藤雄の長男雅一郎(当時14年)の胸部、頸部等を数回、同家ピアノの間で、藤雄の次女扶示子(当時17年)の胸部、頸部等を数回、それぞれ前記くり小刀で突刺し、次いで、右藤雄が保管していた有限会社こがね味噌橋本藤作商店の売上現金204、915円、小切手五枚(額面合計63、970円)、領収証三枚を強取し、さらに右藤雄ら四名を、右住居もろとも焼毀してしまおうと考え、同商店第一工場内の三角部屋附近に置いてあった石油缶(昭和41年押第155号の7)在中の混合油を持ちだして、これを、前記藤雄、ちえ子、雅一郎、扶示子の各被傷体にふりかけ、マッチでこれに点火して放火し、よって、
(一) 右藤雄らが現に住居に使用しかつ現在する木造平家建住宅一棟(約三三二・七八平方メートル)を焼毀し,
(二) 右藤雄を、右肺刺創等による失血のため死亡せしめて殺害し、
(三) 右ちえ子を胸部刺創等による失血と全身火傷のため死亡せしめて殺害し、
(四) 右雅一郎を胸部刺創等による失血と全身火傷のため死亡せしめて殺害し、
(五) 右扶示子を、心臓刺創等による失血と一酸化炭素急性中毒のため死亡せしめて殺害し、
たものである。

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