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2014年3月20日 (木曜日)

警視庁が選んだ事件・事故等TOP10の分析

 創立140周年を迎えた警視庁は、140年の歴史の中で100の事件・事故・災害を事前に選定し、1人が三点を選ぶ形で実施した結果、次の10件を選んだ。
 この結果を分析すると、
■一位に上げたオウム真理教事件は、平成7年3月20日に発生した地下鉄サリン事件では13人が死亡、6千人以上が重軽症の被害者となったが、この一割近くは警視庁職員と言われる。あれから18年経過したが、当時の警視庁職員の新人も40歳前後、また退職前の職員は当時40歳前後の働き盛りだったことから、一番印象深い事件として記憶されているからであろう。
東京以外の発生4件入っているが、これは警視庁は全国規模の事件・事故・災害等に派遣、展開する機会が多いからであろう。(オウムは山梨が拠点)
未解決事件3件上げていることからは、警視庁職員の忸怩たる思いと解決に向けた決意が伝わるものの、同じ未解決の「柴又女子大生殺人放火事件」が35位とは内部においてもPR不足ということになる。
■死傷者がいない三億円事件が上位に入ったのは、ミステリーが多い事件として最近もマスコミに取り上げられるなど風化していないことの証であろう。
■東日本大震災を二位に上げた理由は、被災県の警察が大打撃を受けて機能が麻痺したことから、警視庁が総力を挙げて救助活動や全国警察の受け入れ支援や兵站の中心として多くの職員が従事しており当事者意識が強いからであろう。
■5位の「大喪の礼/即位の礼・大嘗祭」は、警視庁の総力を挙げた警備で何事も発生させなかったことへの自画自賛の上位入りと見た。
■9位に「西南の役」を挙げたのは、川路大警視以下9500人の「警視隊」が参戦し、一割近くの878人が戦死した国内最後・最大の内戦と語り継がれている証であろう。
 更に、
■11位に立川署地域課の友野巡査長による女性拳銃使用殺人事件、12位に北沢署の松山巡査による制服警察官女子大生殺人事件という、身内の不祥事を挙げたのは、警視庁職員にとって、いかに衝撃が大きかったかが伝わる。
■爆弾テロ、ハイジャック、暗殺、騒擾事件など、政治・イデオロギー事件が上位に入っていない理由は、最近国内では、この種の事件が影をひそめ、警視庁職員も脅威に感じない時代が到来したことを意味しているのだろうか。しかし、東京五輪を控え油断があってはならない。
 そして、10年後の創立150周年でも同様のアンケートを実施したなら、2020年の東京五輪警備が間違いなくトップ10入りすることであろうが、それ以外の大事件・大災害は追加されてないことを祈る。

 
1位  オウム真理教事件 平成7年~
2位  東日本大震災 平成23年3月
3位  あさま山荘事件 昭和47年2月
4位  3億円事件 昭和43年12月         時効成立 未解決事件
5位  大喪の礼/即位の礼・大嘗祭 平成2年11月
6位  オウム真理教事件特別手配3人の逮捕 平成24年1月~
7位  世田谷一家殺害事件 平成12年12月       未解決事件
8位  秋葉原無差別殺傷事件 平成20年6月
9位  西南の役 明治10年2~9月
10位 八王子スーパー強盗殺人事件 平成7年7月  未解決事件
11位 立川署警察官による拳銃使用殺人事件 平成19年8月
12位 制服警察官女子大生殺人事件 昭和53年1月
13位 東村山署旭が丘派出所警察官殺害事件 平成4年2月 時効 未解決事件
14位 10・20成田現地闘争 昭和60年10月
15位 板橋署宮本警部殉職 平成19年2月
16位 阪神・淡路大震災(平成7年1月)
17位 警視庁独身寮爆破事件(平成2年11月)
18位 2・26事件(昭和11年2月)
19位 中村橋派出所警察官殺害事件(平成元年5月)
20位 吉展ちゃん誘拐殺人事件(昭和38年3月)
21位 印藤巡査殺害事件(練馬事件)(昭和26年12月)
22位 東京五輪開催(第18回夏季)(昭和39年10月)
23位 関東大震災(大正12年9月)
24位 女子高生コンクリート詰め殺人事件(平成元年3月)
25位 日航機御巣鷹山墜落事故(昭和60年8月)
26位 三里塚闘争(成田闘争)(昭和46年~)
27位 グリコ・森永事件(昭和59年3月~)     時効成立 未解決事件
28位 2002年サッカーW杯(平成14年5~6月)
29位 台風26号による伊豆大島災害(平成25年10月)
30位 連続企業爆破事件(昭和49年8月~)
31位 世田谷署警部補殉職(平成13年8月)
32位 六本木クラブ襲撃事件(平成24年9月)
33位 桜田門事件(昭和7年1月)
34位 よど号ハイジャック事件(昭和45年3月)
35位 柴又女子大生殺人放火事件(平成8年9月)   未解決事件
36位 第5回主要国首脳会議(東京サミット)(昭和54年6月)
37位 連続幼女誘拐殺人事件(平成元年6月)
38位 5・15事件(昭和7年5月)
39位 第12回主要国首脳会議(東京サミット)(昭和61年5月)
40位 東大安田講堂事件・神田解放区闘争(昭和44年1月)
41位 学園紛争(早大、日大、東大ほか)(昭和41年~)
42位 日比谷焼き打ち事件(明治38年9月)
43位 日航羽田沖墜落事故(昭和57年2月)
44位 皇太子さま「結婚の儀」とパレード(平成5年6月)
45位 国電同時多発ゲリラ事件(浅草橋駅放火事件)(昭和60年11月)
46位 ホテルニュージャパン火災(昭和57年2月)
47位 第19回主要国首脳会議(東京サミット)(平成5年7月)
48位 歌舞伎町雑居ビル火災(平成13年9月)
49位 原首相暗殺事件(大正10年11月)
50位 日本航空351便ハイジャック事件(昭和47年11月)

 3月19日(水)から警察博物館で、これら事件を特別展で紹介するそうだ。
 久々に出かけようと思う。
所在地 〒104-0031 東京都中央区京橋3-5-1 電話03-3581-4321(代)
開館時間 10:00~18:00  
休館日  毎週月曜日(祝日に当たる場合は翌日) 年末年始

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