« 鳥海グリーンライン崩壊前の不気味な亀裂 | トップページ | 沖縄をフィリピンの「二の舞」にするな! »

2013年11月27日 (水曜日)

棒頭の教え「蟻の穴から堤も崩れる」

秋田県「鳥海グリーンライン(市道猿倉花立線)」の崩壊現場00000351_01
グーグルマップにあった道路の亀裂0000020131121

 「堤防は蟻やモグラの穴からよく破られるもんだ。小さい穴でも台風のときなど、水の勢いでえぐられ次第に大きくなって決壊することもあるもんだ。」0000images
 この話は中学から高校当時、郷里で堤防工事を手伝ったとき棒頭(人足かしら)が語った言葉だが、その後、小さな油断が大きな失敗起こす例えの、「千丈の堤も蟻の一穴から崩れる」や「蟻の穴から堤も崩れる」との諺を知り、棒頭(ぼうがしら)の言葉を思い出し、関心したものだ。

 先日、鳥海山の秋田県側山麓の「鳥海グリーンライン(市道猿倉花立線)」で、道路が崩れ5人が死亡する事故が発生した。現場の道路は昨年11月、アスファルトに幾筋もの亀裂が入っているのを発見し、通行止めして補強工事が進められていた。

 この何条もの亀裂はグーグルマップでも確認出来ることは、昨日も「鳥海グリーンライン崩壊現場の不気味な亀裂 」と紹介した。
 http://z-shibuya.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-7.html
 つまり、山を切り崩し地層がむき出しの所や、亀裂から大量の雨水が流れ込みPhoto、アスファルトの下の土砂は雨水でえぐられ空洞が出来たためひび割れができたことを素人でも推察できる。
 通行止めにして補強工事中だったことは多少評価されても、崩壊した土砂の量を見ると崖の斜面(のり面)の上から多少押さえる程度の補強で防ぐことが出来たのか甚だ疑問だ。

 それに責任者も働く皆さんも、危険を危険と気付く感受性 「危険予知Ky003能力KY)」が不足している。「ゼロ災運動」は昭和48年提唱されるが、その中で「KY危険予知)」とは、建設現場などの作業員が事故や災害を未然に防ぐために、作業に潜む危険を予測し指摘しあうこと。
 KYの基本中の基本は、「自分の命は自分で守ること」、それには「常に基本を守って安全確認、安全作業」のはずだ。もっと具体的には、「高い物は落下する。立てかけた物は倒れる!」などと危険のポイントを示して「私はこうする」と各自に考えさせる。

 この現場は亀裂の状態からみても、いずれ崩れ落ちることは目に見えてPhotoいる。
 これに危険と思う感性が無ければ事故を回避する発想は生まれない。
 これに気付いて初めて、作業の手順を工夫したり、見張りや警報器を設置したり、安全な待機場所を確保したりといろいろ対策が生れる。

 蟻やモグラが作る穴は小さいが、人間はブルトーザーなどの重機や爆薬を使ってでも山の斜面の樹木をなぎ倒し、切り崩して道路や土地を造成している。
 山の神が怒るのも、自然の力で崩壊を早めているのも当然のことだ。
 鳥海山の山の神が、「こんなところに道を造るな」と戒めていると聞こえる。

|

« 鳥海グリーンライン崩壊前の不気味な亀裂 | トップページ | 沖縄をフィリピンの「二の舞」にするな! »

04  気になった事件・事故」カテゴリの記事