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2013年5月25日 (土曜日)

酒田出身吉野弘さん作「祝婚歌」

 知り合いの娘さんが近くジューンブライドJune bride)だそうだ。
 この「祝婚歌」のことを伝えてお祝いの言葉としたい。1

 山形県の酒田市や遊佐町界隈で行われる結婚式の披露宴で、吉野弘さんの詩「祝婚歌(しゅくこんか)」が朗読された場面に参列したことが幾度かある。

 個人的には、「正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい 相手を傷つけやすいものだと気付いているほうがいい」のくだり好きだが、以前、鳩山由紀夫前首相に引用されて、価値が半減された感覚になったものだ。

 吉野弘さん(1926年(大正15)1月16日~)は山形県酒田市出身の詩人だ。
 山形県遊佐町立遊佐中学校の校歌も作詞されていることから、名前だけは昔から存じ上げている。
 そう言えば校歌の作詞を依頼し、国語の先生が遊佐駅に出迎え、街や学校周辺を案内した際、「汐の匂いがするね」と言われたそうだ。
 その場面を「詩人は鼻がきぐもんだ。先生はコエ(堆肥)の香りしかしねけ」と笑わせたことを思い出す。(※コエは庄内弁で堆肥のこと。コエヅカは堆肥を積んだ場所)
 オッと、お祝いの話から大きく脱線してしまった。
 吉野さんは他にも多くの詩を世に出しているが、「」も好きな詩なので下段に掲載させていただいた。
88_0
祝婚歌  吉野 弘
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと
気付いているほうがいい

完璧をめざなないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったりゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で風にふかれながら
生きているなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい

   吉野 弘 
人もまた、一本の樹ではなかろうか。
樹の自己主張が枝を張り出すように
人のそれも、見えない枝を四方に張り出す。
 
身近な者同士、許し合えぬことが多いのは
枝と枝とが深く交差するからだ。
それとは知らず、いらだって身をよじり
互いに傷つき折れたりもする。
 
仕方のないことだ
枝を張らない自我なんて、ない。
しかも人は、生きるために歩き回る樹
互いに刃をまじえぬ筈がない。
 
枝の繁茂しすぎた山野の樹は
風の力を借りて梢を激しく打ち合わせ
密生した枝を払い落とす――と
庭師の語るのを聞いたことがある。
 
人は、どうなのだろう?
剪定鋏を私自身の内部に入れ、小暗い自我を
刈りこんだ記憶は、まだ、ないけれど。

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