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2013年3月11日 (月曜日)

被災地復興は「時薬」に頼るな!

 今日3月11日は、東日本大震災から丸2年になる。
 平安時代、北上川流域をおさめた安倍宗任から四十一代末裔、安倍晋三首相は「東北に春が来ない限り日本に本当の春はやって来ない。一日一日の重さを忘れることなく、必ずや復興を加速させていく」と力強く表明した。

  安倍宗任は平安時代の陸奥国の豪族・安倍頼時の三男で、北上川流域の奥六郡(現在の岩手県内陸部)を治め、衣川柵(奥州市衣川区)及び厨川柵(盛岡市)を主な拠点としていた。    
 時は一千年近く流れて、その末裔が一国のトップの座にある。
 未曾有の災難に立ち向かう東北の被災者にとって、これ以上の心強い味方はないはずだ。
 そして思う。 
 被災地の復興を、時間の経過が悲しみを忘れさせ、確実に効くという薬 、時薬(ときぐすり)で誤魔化してはならない。
 今日は朝から、被災地に焦点を当てたテレビ番組が放送されているが、とてもとても復興が進んでいる様子には見えない。
 これが東北以外の別の地域だったら、こんなにまで現状を放置していたであろうかと、つい思ってしまう。

時薬(ときぐすり)
 
仕事の車の中
いつもの公園で
サボっていて
AMラジオを
聞き流す
 
この腑抜けた僕を
知っているかのように
DJは時間が
薬になるって
話してた
 
でもそんな事は
百も承知で
今が切ないから
今が悲しいから
苦しいんだ
 
だけど飲んでるのさ
あんなに涙が
とまらなかったのに
残ってるのはもう
ぼやけた記憶だけ
 
時薬
確実に効く薬
時薬
僕を救う薬
時薬
徐々に効く
残酷な薬

【産経抄】3月11日  2013.3.11 03:18
 岩手県に住む小学3年の少女は、母親に呼びかける。
 「3月10日まではいい日だったね」。少女の母親は、東日本大震災による津波に流され、仕事場の前で遺体で見つかった。
 その母親への思いをつづった詩は、あしなが育英会が作った、遺児の作文集の表題作となっている。
 ▼震災遺児ではないが、父親が自殺した7歳の少年が書いた「ぼくの夢」という詩を思い出した。「大きくなったら/ぼくは博士になりたい/そしてドラえもんに出てくるような/タイムマシンをつくる」。父親が亡くなる前日に戻って、自殺を止めるというのだ。
 ▼タイムマシンがあったら、津波からどれほど多くの人を救えただろう。ただ少年より少し年長の少女は、そんな夢想を抱かない。保育園から帰って食べた母親手作りのおやつ。いっしょに作ったケーキ。3月10日までの楽しかった思い出と、母親が亡くなった場所、時間を「忘れない」と言い切っている。
 ▼あの日から、2年の月日が過ぎた。復興が順調に進んでいる被災地がある一方で、いまだ人の気配が失われたままの地域も少なくない。被災者一人一人のたどる足取りの違いは、もっと大きいはずだ。
 ▼2年前、『ときぐすり』という詩を紹介した。7年前に妻に先立たれた作者の藤森重紀さんが、知人の音楽家から教えられた言葉だ。
 確かに、時の経過には悲しみを癒やす効果がある。少女にとっての「時薬」は、母親と過ごしたかけがえのない「時の記憶」ではないか。
 ▼藤森さんは、周囲の励ましが、かじかんだ心をほぐす「解き薬かもしれない」ともいう。被災者それぞれに処方箋(せん)も、回復時期も違う。それでも「ときぐすり」は必ず効く、と信じたい。

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