燃える氷「メタンハイドレート」採取成功
日本がエネルギー輸出国になることも夢ではない話だ。
火をつけると燃えるため「燃える氷」と言われる「メタンハイドレート」からメタンガスを採取することに世界で初めて成功したと、3月12日報道された。
もし近い将来、石油や天然ガスが枯渇するか異常に価格が高騰し、海底の「メタンハイドレート」が低コストで採掘が可能となれば、日本は自国で消費するエネルギー量を賄える自主資源の保有国になる。
今後、商業化には高いハードルがあるが、日本の経済構造を一変させる可能性を秘めたエネルギーだ。
数年後には、発電や自動車にも利用される可能性も高い。
21世紀の最も有望な天然ガス資源で、メタンハイドレート革命なるか。
本当に待ち遠しい話だ。
メタンハイドレートからガス採取 渥美沖、海洋で世界初
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013031290115210.html
経済産業省資源エネルギー庁は12日、愛知県渥美半島・三重県志摩半島沖の海底に埋まる次世代資源のメタンハイドレートを分解し、メタンガスを採取することに成功したと発表した。
ガス採取は陸上では成功例があるが、海洋では世界初。
経産省は2018年度を目標にメタンハイドレートを天然ガス資源として利用する技術の開発を目指しており、実現に向けて弾みがつきそうだ。
採取地点は、渥美半島の南側約70キロの海域。1000メートル下の海底から約260~330メートルの深さに、メタンハイドレートが低温高圧の状態で閉じ込められた地層がある。
経産省の委託を受けた実施主体の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、地球深部探査船「ちきゅう」から海底に向けてパイプを伸ばし、昨年3月までに掘削した試験井戸と接続。12日早朝からポンプで水をくみ上げて試験井戸周辺の地層の圧力を下げ、メタンハイドレートの分解を促してガスを船上で回収する作業を始めた。
資源エネルギー庁によると、午前9時半ごろに船上でガスが確認され、それ以後も安定的に産出している。ガスの量は確認中という。採取したガスは船上で焼却処理する。
今回は、海底からメタンハイドレートをガスとして回収できるかを試すのが狙い。
JOGMECは今年1月末から試験海域で準備を進めていた。
今後2週間程度採取を続け、ガスの温度や圧力、量などのデータを取る。
茂木敏充経産相は12日の閣議後の記者会見で「今回の生産試験の結果を踏まえて、商業化に向けた技術の確立を目指していきたい」と述べた。
(中日新聞)
| 固定リンク
「紹介しておきたい話」カテゴリの記事
- 狩野川台風並みの台風19号が接近しています(2019.10.11)
- マスコミが報じない「関西生コン」(2018.09.24)
- 大阪なおみ選手が立川入り(2018.09.14)
- トランプ大統領の真珠湾発言に想う(2018.09.04)
- スパイ、ゾルゲ~尾崎秀実~近衛文麿(2018.09.01)
コメント