« 備えあれば憂なし、国防の基本だ! | トップページ | 生活保護の見直しは当然だ。 »

2013年1月18日 (金曜日)

税金を払うも社会貢献の一つだ。

 山形県酒田市にある「株式会社 庄内タイヤ」が脱税で摘発されたことが全国版の記事になっていた。
 ネット商法が当たったことで、税務署から目を付けられたのだろう。http://www.syounaitire.com/  
 さて、今年は年頭から、経営理念として、
 税金を払うも社会貢献の一つであること、
 赤字を出さない経営をすること、
 一人でも多く雇用することの大切さを学ぶ機会があった。

  国民主権国家においては、国民の納める税金によってのみ国家の財政が維持される。国家の存立と国政の運営が可能となることからして、納税は国民の当然の義務なのだ。摘発された社長は、20歳代の若さでボロ儲けし有頂天になり、そこまで考えが及ばなかったのだろう。コンプライアンス(=遵法精神)の重要性を説く指南役が近くにいなかったのも残念なことだ。
 福田行治社長も「これからは、申告漏れのないよう経理を徹底しておこなっていく所存でございます。」と述べている。
 ネットを活用して、地の利の悪さを乗り越えて欲しいものだ。
http://ameblo.jp/shounaitaiya/

 3400万円超法人税脱税 タイヤ会社社長起訴
   3400万円超の法人税を脱税したとして、山形地検は17日、中古タイヤ販売会社「庄内タイヤ」(酒田市大宮町)の社長福田行治容疑者(29)を法人税法違反と犯罪収益移転防止法違反で山形地裁に在宅起訴したと発表した。
 起訴は昨年12月18日付。
  法人としての同社も同日付で、法人税法違反で同地裁に起訴された。
  起訴状によると、同社は2008年6月~11年5月31日の所得金額が約1億3050万円で、法人税約3626万円を納付すべきだったにもかかわらず、福田容疑者は所得金額約886万円、法人税約158万円と虚偽の法人税確定申告書を税務署に提出し、約3468万円の法人税を免れたとしている。
 福田容疑者は社長として、業務全般を統括する立場だったという。
   また、福田容疑者は、第三者名義の預金口座を同社の売上金の入金先として利用しようと考え、09年12月下旬、自宅で、他人名義の通帳とキャッシュカードを第三者から受け取ったとされる。
   脱税については昨年、仙台国税局が同地検に告発していた。
   同社は06年7月設立。タイヤなどの自動車部品の販売や輸出などを行っており、従業員は20人程度という。同社は17日、今回の起訴に関する取材に対し、「社長が不在で答えられない」としている。 (2013年1月18日  読売新聞)

国税庁長官賞

【題名】「納税」における国の義務、国民の義務
【都道府県】北海道
【学校名・学年】北海道礼文高等学校 3年
【氏名】築田 智也
 私の通う学校は、日本最北端の小さな離島にあり、全校生徒二十四名という小規模校ですが、その大きな特徴は離島がゆえにどこの高校よりも税金で支えられていることと生徒一人一人の税に対する知識や意識が高いということです。
 私の住む島は年々過疎化が進み、人口のほとんどが高齢者です。また、近年は環境の変化や不況の影響を受け、観光や漁業といった島の基幹産業も衰退しています。ですから、私達の暮らしが国からの交付金や補助金によって支えられていることを日常の生活の中で確認できます。また、私の学校には税務経験がある先生がおり、授業や租税教室で課税や納税の基本的な仕組みを教えてくれます。時として先生が経験した忌まわしい滞納の実態や生々しい徴収のやり取りなども語ってくれるので税に対する興味も益々強くなり、特に税に関する報道番組や新聞記事には強い関心を持って見ています。
 最近、消費税の引き上げの問題に関する報道番組を見て、強く印象に残った場面があります。番組の中で多くの社会人がコメントをしていましたが、そのほとんどは納税者としての正しい知識と認識に基づく発言ではなく、引き上げの是非に対する一時的な感情論や政府に対する愚痴と思われるものであり大変残念に思いました。税に関しては、課税する国と納税する国民との間で将来を見据えた冷静な議論がなされていないと感じました。
 そこで税について改めて考えてみたいと思います。納税について周囲の社会人に聞いたところ、私が期待した「税金は私達の生活を守るもの」という回答が少なく、税種や税率、納める機関といった基本的なことさえも知らないということに危機感を覚えました。私自身、特別国家公務員としての納税経験がありますが、その時は納税が強制的な投資、もしくは寄付といった感覚でいたと思います。
 国民は確かな認識と自主性を持って納税することが納税者としての義務であると思いますが、私は国も課税者としての責任を持つべきであると思います。「納税」は国民の三大義務の一つです。その内、教育と労働においては学校教育の中で十分な教育を受けますが、納税においてはほとんど教育されません。義務とは言葉を換えると強制でもあるのです。小遣いで菓子や飲み物を買う小学生でさえ立派な納税者なのです。国は義務教育においてもきちんとした税の教育を施すべきだと考えます。
 「税」を知るということは、社会や組織の仕組み、そして日本経済の現状と将来の課題を知ることにもなりますし、次第に希薄になりつつある国民意識や仲間意識を高める効果もあると思うので、私は学校教育における租税教室の義務化と実践を強く望んでいます。

【題名】この夏、税について考えたこと。
【都道府県】福島県
【学校名・学年】福島県立福島高等学校 1年
【氏名】鈴木 賛
 今、日本の財政は危機的な状況にある。
 国の借金である国債の残高は、本年度末に七百九兆円になるという。その額は、今年度の見込み税収の十七年分に相当し、この二十二年間で約四・三倍に借金がふくれあがった計算になる。バブル崩壊以降の景気悪化で、税収、つまり歳入が激減するのに反し、国の支出である歳出は年々増加していく中、赤字国債の発行を重ねた結果なのだ。追い討ちをかけるように昨年三月十一日、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故が起こった。
 本県を含む被災地は地震と津波、放射能の脅威にさらされて、ほとんどすべてを失った地域も多くある。存在するのが当たり前だった道路や橋、上下水道や公共施設を根こそぎ奪われたと同時に、今まで自分たちの日常生活がどれだけ恵まれたものであったかを痛感させられた。それは税がもたらした恩恵だ。
 そのことに改めて気づかされたと思う。
 震災復興の膨大な経費を賄うために、政府は「復興債」を発行する。それ以外の国債残高五百三十兆円のうち二百三十二兆円は、歳出拡大が原因である。その大きな要因に社会保障費の増加がある。少子高齢化の進展による人口構造の変化に対応し、社会保障制度の改革と、その財源健全化が急務とされていた。
 この八月十日、消費税増税を柱とした、社会保障制度と税の一体改革関連法が参院で可決、成立した。現行5%の消費税率は、二〇一四年四月に8%、二〇一五年十月には10%になる。日本が福祉国家として成立していく上で財源確保のために、やむを得ない増税と僕は思う。現に共同通信の世論調査などによれば、国民の多くは将来のために消費税増税の必要性に一定の理解は示しているそうだ。
 しかし、年金制度、後期高齢医療制度などの社会保障の根幹部分の改革が十分に議論もされないまま、増税だけが先走ってしまうことには危機感を募らせている人も多いはずだ。
 消費税は我々一人一人の衣食住に直結する。
 最も納税を意識させられる税とも言える。
 所得の少ない人も、高齢者も、被災者も、等しい税率で負担していかなければならない。
 僕の住む町は一部が計画的避難区域のため、父の営む個人医院は所得税の納付が延期されているそうだ。でも父は医院の修理や除染が済んだら、できるだけ早く納税するそうだ。
 優遇されているのに何故か問うと、
「国には今いくらでもお金が要る。納税は使命を果たしたようで安心する。」
と答えた。父の言葉は多くの国民の本心と思える。想像を絶する自然災害や、国の内外に生じる様々な困難な問題を抱えながらも、国民はこの国が自分たちを守れる強い国家であることを願っている。税がそのためにどれだけ大切か痛感している。国民が納めた税が国民に還元されていると実感でき、納得をできる使い方を示すことが増税を国民に課す義務だ。
 納税の義務に対し、活税の義務だと思う。

【題名】税に支えられて生きている
【都道府県】群馬県
【学校名・学年】群馬県立前橋商業高等学校 1年
【氏名】渋谷 恵莉華
 今年の夏も母の故郷である宮城県気仙沼市へ行った。東日本大震災から約一年五ヶ月。昨年見た景色とはほとんど違っていてとても驚いた。がれきがだいぶ処理され、寂しかった町に「復幸マルシェ」という復興市場が建てられていた。私は感動するとともに復興の早さに驚いた。そしてなによりこのことが税金と深く関わっていることに驚いた。
 私は税金と聞くと消費税を思い浮かべる。正直な気持ち、なんで私たちが多くお金を払わないといけないのだろう、せっかくのおこづかいがもったいない。と考えてしまう日がある。でも、その考えは間違っていた。なぜなら昨年の東日本大震災を経験して税の必要性について深く考えられたからだ。
 もし税金がなかったら、がれきは処理されないままで町中臭くなったり、道路工事が進まなく交通手段がなくなったりする。しかも仮設住宅だって、税金がなかったら建てられず体育館で窮屈な思いをずっと過ごすことにだってなる。私の祖父と祖母は現在仮設住宅で過ごしている。今年行ってみたらクーラーがありとても安心した。税金はこんなところにまでも使われていたのだと知り税金はなくてはならないものだと思った。復興が早いのも税金があるからこそだと思った。税金はみんなのお金から集まったものなので、私のお金が少しでも役に立っていると思うと本当に嬉しく思う。新聞で見たが復興する費用は、政府は五年で十九兆円という計画をたてている。そして足りない分は増税ときいた。もし増税したら消費税が上がってしまうけれどそれで復興が進むのなら私は賛成だ。増税しても快く納税していきたい。税金は納めるだけでなく人を助けてくれるすばらしいものだと改めて思った。当たり前のことが当たり前にできなくなった世の中だからこそ、より税の大切さについて考えさせられたのだと思う。そして私たちは今こうして普通に暮らしているけれどもし税金がなかったら、ゴミの回収がなく町中ゴミであふれ環境が悪くなったり火事が起きても消防員はいないため助ける人がいなくなったりと、私たちの生活に必要な公共サービスはなくなってしまう。そう考えると私たちの暮らしも実は普通ではないことが分かった。
 私も将来納税者になる。良い納税者になるためにも、税が何に使われているのかをしっかり理解し税を納めることに誇りをもつことだと思う。

【題名】税は支援の一つである
【都道府県】神奈川県
【学校名・学年】学校法人神奈川聖心の布教姉妹会聖園女学院高等学校 3年
【氏名】一方井 美帆
 先日、テレビで興味を引かれる番組をやっていた。ヨーロッパにある犬の“シェルター”と呼ばれる施設を取りあげていた。シェルターは何らかの事情で飼い主がいない犬が暮らす施設で、その運営に関わる費用は税金で賄われているという。ここではこの税金を犬税と名付けて話をしてみようと思う。
 そもそも犬税とは何だろう。犬税は、犬を飼う人が必ず納める税で、シェルターなどの犬の飼育費や道路の所々に設置してあるフンを拾う紙など犬に関する様々な事に使われている。日本でも一時導入が検討されたが、多くの反対意見や課題があった末却下された。「税を払ってるのだから放置されたフンは行政が始末するべき。」との声もあったと新聞で読んだ。そんな尊大に構える人ばかりでは導入しても上手く機能しないだろうなと残念に思った。私は、日本人は税を何だと思っているのだろう。納税は国民の義務であって行政にやりたくない事をさせる手段ではないのに何故そうとらえて責任逃れをしようとするのか疑問に思う。「お客様は神様」は店側が言う言葉であり、客が店に言う言葉では決してないことと同じだ。番組内でインタビューされたヨーロッパの人々からは全くこのような発言は聞こえてこなかった。
 インタビュアーに、犬税についてどう思うか問われた一人が「行政が税という形で犬や自分達に支援をしてくれている。税金を払うことで人間に犬の命を預かる自覚と責任がうまれると思う。」と言うような事を言った。納税の意義を教わった気がした。私は犬税を、目的と使われている対象がちゃんと見えていて良いなと思っていた。それよりもっと深く目に見えない所まで考えていたのだ。考える領域の広さに感動したし、日本より税や政治に対する関心や理解があると感じた。
 私は、番組で見たヨーロッパの人々と一部の日本人の税に対するとらえ方が随分違っている事を残念に思う。もちろん日本人皆が尊大な態度をとるとは思っていないし、もしかしたらヨーロッパの人々の中にもいるかもしれない。だけれども税は支援だと言える日本人はヨーロッパより少ないと思う。日本人に足りないのは税に対する興味、関心と正しい理解ではないだろうか。もっと「何の為に、何に、どのような形で」税を活用するのかを国民に明示してほしい。ヨーロッパなど他国の模倣をする時代は終わったけれど、良い所は今、見習ってみても良いのではと思っている。

【題名】「心をゆたかにする活動のために」
【都道府県】富山県
【学校名・学年】富山県立富山中部高等学校 1年
【氏名】守田 春菜
 午後十時、閉館三十分前の「富山市民芸術創造センター」には、まだたくさんの楽器の音が響いている。
 私は集合住宅に住んでいるため、長時間グランドピアノを弾くことができない。「芸(げい)創(そう)」と呼ばれ市民に親しまれているこの施設では、午後十時半まで思いっきり楽器の練習をすることができる。グランドピアノが備えてある個別の練習室は約二十室。管弦楽、ミュージカル、バレエなど、大人数での練習に対応できる大練習室も多い。非常に大きな芸術のための施設である。和楽器、詩吟などの日本文化を楽しむ人や、全国的に有名な「チンドンコンクール」の練習に励む人もいる。午前九時の開館から閉館まで、芸術を楽しむ人と追求する人でいっぱいだ。年齢層は、幼児から高齢の方までで幅広く、まさに「老若男女」が集まる。
 私は以前、富山県外の四か所でピアノのコンクールを受けた。その時に練習室を探した結果、「芸創」のような立派な施設を持つ地方公共団体は極めて少ないことが分かった。民営のスタジオや音楽教室の空いているレッスン室を借りたが、料金は「芸創」よりもずっと高く、部屋も狭かった。私は「富山市民はなんと恵まれているのだろう」とその時痛感した。それまではただ、低料金で長時間利用することができ、良い施設だなあと思っていただけで、なぜそのようなサービスの提供が可能なのかは考えたことがなかった。最近になりようやく税金のお陰なのだと気がついた。私企業は利益を出さなければならないから、大規模な芸術のための施設を建設、運営することは難しいのだと思う。
 「芸創」は、富山市民が経済面、精神面の両方においてゆたかであることを充分に語っている。私はそのような富山市の住民であることを誇りに思っている。
  税金は、まず市民の生活に欠かせない病院、浄水場、道路などに使われなければならない。富山市は、それらの公共資本をきちんと整えたうえ、市民の心をゆたかにするためにも税金を投入している。素晴らしいと思う。
 ところで、公共施設が税金によって運営されているということは、ある施設を利用しない人でもその施設の建設、運営、維持のために税金を納めているということだ。利用したくても諸々の事情で利用できない人もいるだろう。だから、公共施設を利用する人は、利用できることに感謝し、納税者への感謝の気持ちを忘れず、設備を大切にしなければならない。精進の気持ちも忘れてはならない。
 市民が芸術などを通して出会い、それを通して人の輪を広げ、日々の生活に幸福を感じることができるのは、税金に依るところが本当に大きい。私が社会人になった時には、芸術のためにも快く税金を納めたいと思っている。

【題名】政府と国民の約束
【都道府県】岐阜県
【学校名・学年】岐阜県立岐阜高等学校 1年
【氏名】宮本 果南
 私はこの春、念願の高校に入学できた。心を弾ませ合格者説明会で話を聞いたあと、四月から必要な教材を買ったことを覚えている。その出来事が印象深いのは、教材にかかる費用が想像を超えていたからだ。
 その日、帰宅した私は、中学校で使っていた教科書の整理をしていた。「確か、小学校や中学校では教科書の代金を払っていないはず」と思っていた矢先、ある言葉に目が留まった。それは教科書の裏に書かれている言葉だ。「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、国民の税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。」教科書はたくさんの人が私たちの将来に投資する形で配布されていたのだ。この言葉を読んで、日本をつくっていくのは私たちなんだ、というぼんやりとはしているが責任を感じた。
 私たちは普段、税金について考えると、ついつい「お金を取られている」という気分になる。でも実際は、道路や公園、病院、学校など数え切れない数の場所を豊かにしてくれている。そして未来の日本のために、税が使われている。税によって豊かな生活ができることにもっと感謝すべきではないだろうか。感謝の心を持てれば「お金を取られている」という感覚も減るのではないだろうか。
 私は、教科書という形で税金のありがたみが良く分かった。私が目標としていた高校に入学することも、こうやって文章を書くことも、全て、教科書なしではできなかった。そう考えると、税金のない世界は怖くて仕方がない。国のたくさんの人の協力で、私はここまで成長できた。次は私の番だ。私もしっかり税を払い、多くの人の助けになりたいと思う。
 最後に、もう一つ宣言したいことがある。それは、日本人という名に恥じない人間になるということだ。福澤諭吉は学問のすゝめの中で、税についてこう述べている。
「これ即ち政府と人民の約束なり。」
 これは、私たち国民がお金を払うかわりに、政府はよりよい国づくりをするという約束だろう。しかし、別の捉え方もできる。国民から集めた税金を教科書という形で政府が届けてくれたのなら、私たちは国を担っていく人間であることを自覚しなくてはならないのではないか。それも政府と私たちの約束だ。税金の意義を考え、社会貢献していける立場であり続けたいと私は思う。

【題名】税に感謝
【都道府県】京都府
【学校名・学年】京都教育大学附属高等学校 1年
【氏名】鈴村 日菜
 私にとって、税は遠い存在だと思っていた。
 しかし、昨年の夏以来、私は税金にとても感謝をしている。
 一年程前、私の父は、「多発性硬化症」という難病だと診断された。難病だから、治し方や原因が分からないのだという事は、素人の私にも理解できた。しかし、父の病気は、私の想像をはるかに超えるもので、「エムアールアイ」による検査や治療などが、毎週の様に行われていた。
 その中でも特に大変だったのが、一ヶ月に渡る入院である。母がパートに出ているとは言うものの、私の家の家計は、父が支えているからだ。中三の私は、毎日のように塾に通っていたし、姉も予備校に通っていて、「父がいなくて大丈夫かなあ」と子供ながらに心配していた。
 しかしある時、母から「お父さんの病気は、治療費とか国から補助がでる」と聞き、私はすごく安心した。それと同時に、「補助金」に対して、とても興味をもった。
 それから私は、「補助」について考えてみた。すると、「国からの補助は、税金だ」という事に気付いた。全国の人々が納めている税金によって、私の父は、高度な治療を受ける事ができている。「感謝の心を忘れないでおこう」と思った。
 しかし、日本中を探すと、まだ大勢の人々が、お金が無くて治療が受けられなかったり、不治の病で苦しんでいる。だから、医療が発展して、その人々が楽になってほしいと思う。もちろん、医療の発展にも、「税」はかかせないものである。そう考えると、急に、自分と税の距離が縮まったような気がした。
 現在、「消費税増税法案」が、国会や日本中で話題になっている。私が挙げたのは一例だが、日本中で、「税」によって救われている人がたくさんいる。そんな人々のために、増税をするならば、私は「増税」に賛成である。しかし、「お金」は、使い方によっては、無駄使いになってしまう。だから、政府には、責任をもって、使ってほしいと思う。
 私は、「父の入院」という出来事から、税について関心を持つようになった。きっかけは人それぞれだと思うが、たくさんの人々に「税について」もっと深く考えてほしいと思う。

このページの 先頭

【題名】節税知恵袋
【都道府県】山口県
【学校名・学年】山口県立下松高等学校 1年
【氏名】林 愛美
 「それ、何かに使うの?」
 台所のテーブルで、丸い牛乳びんのふたに細工をしている母に尋ねる。
 「うん、明日の算数の授業に使うんよ。なかなかの出来じゃろう。」
 ふたには小さな絵が描いてあるが、母の描く絵は残念ながら上手くない。私は美術部員。向かいの席に座って、仕方なく手伝う。
 「ねえお母さん、そんなに得意でもないのに絵なんか描かんでも、安くてかわいいシール売っちょるのに。お母さんの学校、頼めば買ってくれるじゃろう。」
 「シールは一回きりしか使えんからね。授業のたびに使うのはちょっとね。このふたに絵を描いたものは、一回作れば何回でも使えるんよ。捨ててしまえばゴミ。そのゴミを捨てるのにわざわざゴミ袋も買わんといけん。」
 母の職場は小学校。学校のお金は税金でまかなわれている。母の考え方によると、「税金は、元を直せば納税しているわたしのお金。自分のお金だと思って、大切に使うんよ。いらんことには使わん。お金を出す前に、まず知恵を出してみるんよ。」
 以前、この母の姿勢を暑苦しい、カッコ悪いと思っていた時もあった。母の考えは正論だが、いろんな考え方の人がひしめきあって生活しているこの世間で、一人二人の努力が果たして報われているのかという実感が無かった。
 でも、今は違う。あの三月十一日を経験し、その傷跡は未だ生々しい。被災地で懸命にがんばっている人々に、何とかして自分なりにできることをしたい、という強い思いがあっても、炊き出しに参加することも、がれきの処理も手伝うことができなかった。しかし、直接的ではないにしても、お金が役立つことがあると知った。大々的なチャリティーが下火になった今、税金は復興を支える大きな柱のひとつになることは間違いない。
 困っている人がいる。支援を必要としている人たちがいる。そういう人のところに使われるお金は、生きて働く。そのために、知恵でカバーできる税金は使わないでとっておく。わたしは、一人ひとりが税金を自分のお金のように身近に感じる感覚がそなわるといいのにな、と思う。その感覚がそなわったら、たとえ子どもにでも節税に結びつくポイントが分かるだろう。例えば、公園の水を出しっ放しにしないこと、清掃道具をていねいに扱うこと。わたしたち高校生にできることもある。教室の電気は必要な時にだけつけること、そして何よりも置かれている境遇に感謝して一生懸命勉強すること。そうして身につけた力を、いずれ社会に出た時には、自分や周囲の人々の幸せのために使っていきたい。
 この国の未来は、税金によって創られる。わたしは、創り手のひとりになりたい。

このペ

【題名】納税の納です
【都道府県】高知県
【学校名・学年】学校法人土佐塾学園土佐塾高等学校 1年
【氏名】新納 健人
 自分の名前を人に言う時、熟語になぞらえて言ったりする。例えば、「健康の健です。」とか、「内外の内です。」とか。私が小学校の低学年の頃に名字を聞かれた時、「新しいという字に納税の納です。」と言うと、「君は難しいことを知っちゅうねえ。」と大人に笑われた。小さな子どもが、意味もわからず難しい言葉を使ったのでびっくりされたのだろう。「納税の納」という言い回しは、母がいつも使っていたから自然に出てきた。父は、「納品の納でええんちゃうか」と母の例えをよく笑っていたが、母は、「日本人の義務です。女性もしっかり働いて、納税をしないといけません。」と姉に言い聞かせていた。納税という言葉は、その頃から私の頭の中に刻まれていて、それが大切なことだということも小さい頃から薄々感じていた。
 実際、私が納税の意味や意義を知るのは、小学校高学年の授業で学んでからだった。税金によって、公共事業が行われ、様々な行政サービスができること。教科書がもらえたり、学校での勉強や施設の充実などにも税金が使われている。消費税は、商品を買う時に上乗されていて、直接ではないが、子どもでも税金を納めていることになる。明治時代は、納税者にしか選挙権がなかったことを考えると、納税は偉いのかなあと思った。
 そんな話を家ですると、母は決まって、「民権ばあさん」を引き合いに出した。本名を楠瀬喜多という女性は、夫と死別後、自分で納税していたにもかかわらず、女性を理由に選挙権がなかったことに異議を唱えた活動家。そんな高知の女性の活躍もあって、母はいつも自分の姓を伝える時に、「納税の納です。」と言っているようだ。最近、母に、何故、納税にこだわるのか聞いてみた。母は、男女共同参画を進めている一人で、「経済的に自立すること。きちんと自分の稼ぎで納税すること。これが、女性の自立の一歩だと思うよ。」と言っていた。一人の人間として自立しているかどうか、「納税」ということが、一つの目安になっているようだ。
 税を納めるということは、生活の利便性を高め、教育を充実させ、人々が安心して豊かに暮らせるようにすること。昨年は、東日本大震災があり、復興支援のために多くの税金が、人々の生活の再生に役立てられた。今後は、私たちが住んでいる地域で、近い将来必ず来ると言われている南海地震の対策にも多くの税金が使われていくのだと思う。安全に暮らし命を大切にすることにも税金が使われることを考えると、納税という行為はとても尊いことではないだろうか。
 私は自分の名前を「納税の納です。」と胸を張って言えるように、将来、しっかり税金を納められる自立した大人にならなければいけないと改めて感じた。

【題名】当たり前を支える税金
【都道府県】福岡県
【学校名・学年】福岡県立宗像高等学校 1年
【氏名】志水 結香
 私は、以前にも税金の大切さについて聞いたことがありました。
 母は、私を産む時、具合が悪くなり、予定より二カ月半も早く救急車で国立病院に運ばれて出産しました。母も私も危険な状態でしたが、産まれてすぐに、病院から名前を早くつけて戸籍に入れるように言われました。突然の出来事で、先が見えずに不安でいっぱいの家族は、病院の対応が冷たく感じたそうです。
 しかし、高額な医療費だったので自己負担を少なくするために急ぐように指示してくれたことが分かりました。
 処置できる病院に運んでくれた救急車、高度な治療、入院と税金によって、母と私の命は救われました。私は、誕生してすぐに税金の恩恵を受けていたのです。
 改めて考えてみると、私の日常生活は、税金によって支えられていることに気付きます。
 蛇口をひねれば水が出て、ゴミを指定日に出せば回収してくれます。整備された道路、信号を渡り、警察や消防に安全な暮らしが守られ、予防接種の利用で、健康の保障にもつながります。何よりも、毎日学校に通って学ぶことができます。黒板、机、いす等の教室の備品、体育館、図書室、プール等の施設が無い生活は、想像できません。
 当たり前に感じてしまい、感謝を忘れてしまいがちですが、当たり前の毎日は、税金によってまかなわれているものが多いとわかりました。
 最近、消費税が引き上げられるニュースをよく耳にします。誰だって、同じ品物を買うのだったら、安い方が良いに決まっているし消費税は、上がらない方がうれしいです。
 しかし、なぜ増税しなければならないかを考えなければなりません。
 昨年、東北地方で東日本大震災が起きました。津波が街をのみこみ、道路や橋、建物が流され、大きな被害を受けました。大切な家族や友人を失くした人、仕事や財産、住む家を失った人々が大勢います。厳しい冬、猛暑を仮設住宅で過ごす人々の暮らしは、不自由の多い毎日です。
 復興には、まだまだ時間がかかりますが、被災した人々が少しでも早く、少しでも元の生活に近づけるように、税金は優先して使って欲しいと思います。支え合う社会を壊さないための増税なのです。
 現在の日本の抱える問題は、大震災復興支援ばかりでなく、少子高齢化や就職率の低下等、すぐには解決できない問題ばかりです。
 当たり前の毎日を築いてくれた大人達納税者に感謝すると共に、私たちの世代で当たり前の生活を壊さないよう未来へ繋いでいきたいです。私の小さな命を救ってくれた税金に恩返しできるように、きちんと納税できる大人になって、社会に貢献したいと思います。

【題名】「もし、日本が会社であったなら・・・・」
【都道府県】熊本県
【学校名・学年】熊本県立八代東高等学校 3年
【氏名】坂口 葵
 「簿記だけでは意味がない。経済についても知っておかなければならない。」
 ある日の授業中、先生が発されたこの言葉がズシリと心に残りました。これをきっかけに、私は日本の経済について興味を持つようになりました。私は商業高校に在籍し、部活動は一年次より簿記部に所属しています。簿記とは、経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能のことです。簿記が分かるようになり、経済についても興味、関心が広がっていきました。
 特に注目したのは日本の財政についてです。よく消費税の論議がなされていますが、「何故、消費税率を引き上げる必要があるのか。」私はその理由を知るべく調べてみることにしました。日本の平成二十四年度の当初予算は約九十兆円、そのうち約四十七パーセントが所得税などの「租税・印紙収入」で、残りの約四十九パーセントが、「公債金収入」国の借金です。加えて、公債の残高は約七〇九兆円で、国民一人当たり実に約五百五十四万円の借金を背負っていることになります。この事実を前に、「もし、会社であったなら・・・・」私は言葉を失いました。
 それでは、この状況を打破できる解決策はないのでしょうか。身近な家計を例に考えてみましょう。まず、これ以上借金を増やさないために、計画を立てて無駄な支出を抑えます。次に、収入を増やす努力をします。借金返済が早いほど、利息の負担が軽くなるからです。その後、借金や、無駄な出費をせず、収入を増やすことを続けていくと収支のバランスが良くなり、家計は安定してきます。
 これを国家に置き換えてみましょう。公債を増やさない手段として、公共のサービスを減らしたり、質を落としたりする必要が出てきます。例えば、消防車、救急車は受益者負担になりますが、これを私たちは受け入れることができるのでしょうか。
 或いは、税収を増やすといっても、超少子高齢化の日本は、これからより生産年齢層が減少するのであり、大幅な増収は望めません。ましてや、国際競争の矢面に立たされている企業に更に負担を強いるのは、企業の海外流出を加速させることになりかねません。こう考えていくと、私たちが「現状の生活を維持したい、しかし、将来につけを回すことはできない」と考えるのであれば、国民が等しく公平に負担することになる「消費税」という選択肢に辿り着くのです。
 今、日本は未曾有の大震災「東日本大震災」によって、この苦境を国民一人ひとりが分かち合うことが求められています。国家の将来も同じです。やみくもに増税に反対するのではなく、現状を理解し、自分のこととして真剣に考えなければなりません。一番よくないのは無関心でいることです。「日本が、もし会社であったなら・・・・」その意味する先に何が待ち受けているか、私たちは見透かす目を持つことが何より大切なのです。

【題名】未来を見守る税
【都道府県】沖縄県
【学校名・学年】沖縄県立開邦高等学校 1年
【氏名】鈴木 太陽
 私の住む沖縄は、今年、本土復帰四十周年の大きな節目に当たります。沖縄は、豊かな自然に囲まれ、訪れる人々にたくさんのパワーを与える、自慢の島です。しかし、日本最低水準の平均所得や、高い失業率の島でもあります。今年、連日のように新聞の一面を飾った『沖縄振興政策』という文字。調べてみると、離島航路への補助や、高い出生率に合った子育て支援など、沖縄特有の事情に対応できる沖縄振興特別推進交付金として、八百三億円が使われる政策があることを知りました。また、その財源の四十七パーセントは、税が占めていることも学びました。
 今年五月、近隣住民千人超えの大規模な避難を伴う、不発弾爆破処理がありました。私の通う学校の近くの高校の校庭に、不発弾が埋まっていたのです。なぜ不発弾が放置されたままだったのか。理不尽な状況が、私には理解できませんでした。父にその質問をすると、かつて日本で唯一の地上戦が繰り広げられた沖縄戦で、尊い命がたくさん失われ、社会の基盤も破壊された事。残されたのは、日米両軍が未処理のまま埋没した不発弾、約二千トンだったこと。戦後数十年たった今でも、「負の遺産」である不発弾処理には、多額の費用がかかる上に、過去には死者も出してしまった危険な処理であり、今でも県民の生活に大きな影響を及ぼしていることを教わりました。今なお残る不発弾の処理を加速させるため、今年は二十四億円の予算が使われます。このように、全国から集められた大切な税金を、地域の活性化や、安全に暮らすために使われることは、とても感謝すべきことだと思います。
 一年半前、日本を襲った東日本大震災。税が震災の復旧・復興にどのように使われているか調べていくと、福島の一部の学校を除き、二千九百六十七校もの学校が、すでに授業を再開できていました。その復旧率は、百パーセント。震災で多くの学校が破壊された映像が脳裏に焼きついていた私にとって、この復旧率の高さは、とても嬉しい発見でした。さらに今年は震災の復旧・復興に向けて、三兆二千五百億円が国の予算として当てられます。
 このように、全国の人々が安全に暮らすことができる環境実現のための基盤は、私たちの先人達が残してくれた大切な税金から成り立っています。道路、上下水道、学校、公園など至る所に、形を変えて有効に役立っています。税の活かされ方を知る事は、とても大切な事だと思います。何故ならば、厳しい日本の財政状況を、一人ひとりが希望を持って支える必要性を正しく理解できれば、将来日本の大きな底力になれると思うからです。東日本の再生なくして、日本の再生はありえません。私は、将来を担う次世代の一人として、復興した力強い日本を見たい。そのためにも、人を支えられる税に誇りを持ち、未来を見守る力の手助けになれる、そんな大人になりたいと私は思います。

|

« 備えあれば憂なし、国防の基本だ! | トップページ | 生活保護の見直しは当然だ。 »

10 酒田市の関連情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1208592/48809531

この記事へのトラックバック一覧です: 税金を払うも社会貢献の一つだ。:

« 備えあれば憂なし、国防の基本だ! | トップページ | 生活保護の見直しは当然だ。 »