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2012年11月30日 (金曜日)

「原発ゼロ」への具体的工程表は有るの?

  橋下徹・日本維新の会代表代行は、 記者会見で「脱原発」を質問され、「明日と言えばいいのか、10年先と言えばいいのか」と逆質問していた。
 具体的工程表がないのに具体的に答えることは、誰にも出来ないはずだ。

 それなのに各政党は、たいして根拠もなしに、「原発ゼロ」「脱原発卒原発」「反原発」などと言葉遊びをしている。
 誰がどうみても、選挙目当ての口約束程度にしか見えない。
 いずれ、揃って反故にすることは目に見えている。
 意気込みや気合だけで原発を無くすことは絶対にできない。

 
 
太陽光、風力、地熱などの「再生可能エネルギー」についても、今、原発に代わるだけの具体的な開発計画があるわけではないそうだ。
 もちろん期待はするが、技術大国日本でも、そう簡単には出来ないだろう。

 原発が停止している現在、
電力供給の設備投資や省エネ対策が実現できなければ、電力需給はいずれ破綻すること間違いなしだ。
 貴重な化石エネルギー(石油、石炭、天然ガス)に依存した現状では、電気料金の高騰から免れることは出来ない。ましてや、化石燃料は何億年も前から地中深く蓄積された有限の資源であり、精々数十年で枯渇すると言われる。

 そのとき、間違いなく起きるであろう批判を誰が受け止めるのだろうか。

 このようなときマスコミには、その矛盾を徹底して追求して欲しいのだが、何故か全く触れようとしない。
 

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「原発ゼロ」工程表了承…エネルギー・環境会議
      2012年10月19日
 政府は19日のエネルギー・環境会議(議長・前原誠司国家戦略相)で、「2030年代の原発稼働ゼロ」を掲げた革新的エネルギー・環境戦略の実施に向けた年内の工程表を正式に了承した。
 年末をめどに、使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクル政策に関する検討状況の報告を行うほか、廃止を含めた原子力委員会の見直し案をまとめる。
 前原国家戦略相は閣議後の記者会見で、「戦略の具体化に向けて取り組みたい」と意欲を見せた。
 経済産業省と文部科学省は、月内にも高速増殖原型炉「もんじゅ」の研究計画の再検討に着手し、年内に中間報告をまとめる。
 使用済み核燃料の中間貯蔵や最終処分についても、月内にも関係自治体との協議に向けた調整に入り、11月下旬と12月下旬をめどにそれぞれ開催する同会議で進捗状況を確認する。(2012年10月19日15時42分  読売新聞)


 日本未来の党 「卒原発」には国政を託せない
    (11月29日付・読売社説)
 日本未来の党が、正式に発足した。
 代表に就任した嘉田由紀子滋賀県知事は「卒原発プログラム」を作成し、徐々に原発を減らして10年後をめどに原発ゼロにする意向を示した。

 「脱増税」「脱官僚」「品格ある外交」など抽象的な言葉ばかりを掲げている。
 経済や社会保障、安全保障といった重要なテーマでさえまだ政策がない政党だ。

 嘉田氏が「この指止まれ」と呼びかけたように見えるが、実態は国民の生活が第一の小沢一郎代表や、民主党を離党して新党を結成した山田正彦元農相らが根回しをして、合流を決めたものだ。
 空疎なスローガンと、生き残りのために右往左往する前衆院議員たちの姿には、政治家の劣化を痛感せざるを得ない。
 嘉田氏が掲げる「卒原発」は脱原発と大差はない。
 それだけでは願望に過ぎず、無責任である。

 電力の安定供給や代替エネルギー確保、経済・雇用対策、原子力の人材育成などについて現実的な計画を明確に示すべきだ。
 結党に際して発表した「びわこ宣言」には「原発事故の潜在的リスクが最も高いのは老朽化した多数の原発が集中立地する若狭湾に近い滋賀県」とある。
 電力供給の恩恵を受けておきながら、原発立地自治体への配慮が不十分だ。

 滋賀県の利害のために国政に進出するとの発想も改める必要がある。嘉田氏は知事と党首との兼務が可能かどうか悩んだという。政党運営の経験がないだけに、両立には困難が伴うに違いない。
 小沢氏が名称にもこだわった政党をあっさり捨てても、驚くには当たるまい。
 党首として前面に出たくなかったのだろう。その分、未来の党の公約原案には小沢氏の従来の主張が反映されている。

 日本維新の会と連携できず、民主党離党組の党だけでは選挙戦で埋没する。
 クリーンイメージの嘉田氏を「表の顔」に担ぎ出して巻き返そうと考えたようだ。
 相変わらずの小沢流である。

 「決められない政治」で既存政党に対する国民の不信感が高まる中、急ごしらえの新党の離合集散が目立っている。
 だが、新党は、国政を担う能力に疑問符が付き、政策も大衆迎合色が濃厚だ。

 有権者はそのことを十分理解した上で、新党の真価を見極めることが重要である。
              (2012年11月29日01時32分  読売新聞)

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コメント

総論賛成・各論反対などと言うが、総論にあたる世界観が、どれだけ辻褄の合ったものか詮索する能力がない。現実対応策に関しても状況は同じである。
矛盾を含んだままの発言は、実行の段階で破たんする。
日本人は、この困難をどう処理してよいのかわからない。
「だって、本当にそう思ったのだから仕方がないではないか」という。

選挙戦では、出鱈目な発言がはやっている。
日本人は自分自身の知的水準が高いと信じているが、実は議論ができない。
だから、発言の中から矛盾を淘汰できない。詭弁家を排除できない。
淘汰もなく、まとまりもなく、乱立する。
相手に言われたことをすべて信じるしかない。子供の様なものである。
出鱈目を言う政治家に、選挙でころりとだまされる。政治史はこの繰り返しである。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

投稿: noga | 2012年11月30日 (金曜日) 午前 07時42分

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