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2012年9月26日 (水曜日)

家の「造作は用なき所を作りたる」吉田兼好

 家の「造作は、用なき所を作りたる」と、吉田兼好は千年も前に語っている。
 この意味は、家にはムダと思える所や、遊びの空間を造ることで、日々の生活を楽しむ喜びや余裕が生まれるということであろう。15_r06
  日本人の住まいに対する繊細な思いが今に伝わる言葉でもある。
 誰しも住まいには、安全・安心・快適さの他に、そこに住む人の心の遊びがあってもいいはずだと思う。
 今回、家を注文するに当たって、吉田兼好が千年も前に徒然草に記録した、 「家の作りやうは、夏をむねとすべし」と「造作は、用なき所を作りたる」を多少なり意識した。

 この「造作は、用なき所を作りたる」の現代風の箇所としては、吹き抜け、玄関の広さ、土間、床の間、神棚、ロフトなどを提示したが、今回は「ニッチ(niche)」と言う壁の凹っこみを取り上げた。
 「ニッチ(niche)」とは、今回初めて知った言葉だが、壁を凹状にくりぬいた棚のことで、花や絵、彫刻などを収めるための飾り棚として利用される。
 住宅展示場の見学で、最近知ったことなので自慢するつもりはない。

 「ニッチ」を造る場所は制限されるので、設計図面を読み取る知識が必要だ。
  まず、筋交い(すじかい)に影響しない場所を選定する必要になる。
 我が家では、玄関を入って最初に目につく場所にインパクトが欲しいと思ったことがキッカケだったが、玄関、リビング、二階の階段を登ったところに造ることにした。

 果たして、どんな遊び空間インテリア効果があることやら・・・・
 「見るも面白く、万の用にも立ちてよし」となるか。
 

徒然草第55段
 原文
 家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。
 暑きころ、わろき住居は、堪へ難き事なり。
 深き水は、涼しげなし。浅くて流れたる、遥かに涼し。
 細かなる物を見るに、遣戸(やりど)は、蔀(しとみ)の間よりも明し。
 天井の高きは、冬寒く、燈(ともしび)暗し。
 
 造作は、用なき所を作りたる、見るも面白く、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし。 

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