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2012年6月30日 (土曜日)

ひとを思う、不思議なちから。 その先に「あなた」がいます。

 通勤時、老人ホームで寝たきりの母を想っていた。
 
 先日の帰省のおり、耳元で「◯◯来たぞ」と呼びかけると、「◯◯か」と、いつものトーンで呼び返したが再び眠り込んだ。
 単なるオーム返しの反応だったのかも知れないが、それだけで満足だった。

 医師からは、胃瘻にするか、点滴だけにするか決断を迫られていた。
 長男として結論を出して欲しいと言う。
 胃瘻なら一年以上、点滴だけなら数カ月の延命措置だ。
 「五十歩百歩」とはこのことかと思う。
 いずれにしても、今ある体力次第だという。

 
 思えば、18歳で上京する小生を駅まで見送ってくれたのは母一人だった。
 そのときの母は41歳と若かった。
 あれから40数年の歳月が流れた。
 生涯、病気一つしない強健の身体が自慢だったが、三・四年前から、忘れっぽくなったことを気にし出した。
 そして、そのことを焦るかのように散歩にせいを出し始めた。
 「無理しないでくれ」と注意しても聞かなかった。
 そんな折、転倒し大腿骨を骨折し入院した。
 高齢者にみられる典型的なケース。
 転倒、骨折、寝たきり、肺炎、糖尿病、多臓器不全、痴呆は一気に進んだ。
 あとは入退院を繰り返し、死を待つだけの老人ホーム生活となる。

   通勤のおり、山手線車内の中吊り広告に目が留まった。
 親が子どもを想う、見返りを前提としない気持ち、
  それは、命にあたえられた不思議なちからなのですから。
 想いの先に「あなた」がいる。 ただ、そのことに気づくだけでいい


 泣かせる文面だ。
 次の週末は、家族で見舞いに帰省する。
 きっと、 呼吸をしている母に会うのは最後になるはずだ。
 「万が一の場合、 延命措置をとりますか」、と確認されたが断わってある。


 ひとを思う、不思議なちから。

 その先に、「あなた」がいます

 生まれたときから結ばれている、親との絆。
 気づけば、いつもそばにいる存在。
 でも、親にとって子どもとの出会いは特別です。

 親は、あなたに想いを込め、願いを託し、
 どこまでも信じようとします。

 そんな思いにどうしたら応えられるだろうと、
 決して重荷に感じることはありません。
 今はまだ、しっかり応えられなくてもいいのです。

 親が子どもを想う、見返りを前提としない気持ち、
 それは、命にあたえられた不思議なちからなのですから。
 想いの先に「あなた」がいる。
 ただ、そのことに気づくだけでいい。
 きっとそこから、あなたの想いが育ちはじめます。
                  「軽井沢高原教会
             http://www.karuizawachurch.org/

 

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