警察は人の命を守る最後の砦(とりで)。
事情を知らない人が「ストーカー」と聞くと、変態者、異常者、変質者を想像しがちだが、殆どが交際があった元夫婦、元恋人、或いは同じ職場関係が多いとされる。
その原因は男女の恋愛感情のもつれが多く、その方法は
● つきまとい
● 待ち伏せ
● 行動を監視
● 面会、交際の要求
● 無言電話やファックス、メール等々による。
警察の対応も、金銭や男女問題に立ち入るべからずとする「民事不介入の原則」を前面に出していた当時もあったが、1999年10月26日に発生した桶川・女子大生ストーカー殺人事件以来、批判が高まり、「ストーカー規制法」誕生後は、相当に対応が変化したとされる。
しかし「ストーカー事案」、いや男女間には、常にこのような事件の土壌が潜み、きっと、地球上に男女がいる限り永遠に続くことであろう。
長崎県西海市の山下美都子さん(当時56歳)、久江さん(同77歳)親子は昨年12月16日、筒井郷太容疑者(27)に刺殺された。
筒井は山下さんの三女の元交際相手だった。
しかしながら、この事件が発生する10日前、三女は暴力で怪我をしたとして、父・誠さん(58)さんと被害届を出そうとしたが、習志野警察署から「1週間待って欲しい」と言われていた。
そして、この直後の同8日から10日まで、同署関係者は北海道へ慰安旅行に行っていたことが発覚、この旅行中に、二人が殺害される重大な結果が発生したことは重い。
これでは危機意識が全くなかったと批判されても仕方ない。
歌謡曲「まちぶせ」で、松任谷由実や石川ひとみが、
夕暮れ の街角 のぞいた喫茶店
微笑み見つめ合う 見覚えある二人
あの娘が急になぜか きれいになったのは
あなたとこんな風に逢ってるからなのね
と唄っていたが、ストーカーにこんな可愛いらしさなど微塵も無い。
| 固定リンク
「紹介しておきたい話」カテゴリの記事
- 狩野川台風並みの台風19号が接近しています(2019.10.11)
- マスコミが報じない「関西生コン」(2018.09.24)
- 大阪なおみ選手が立川入り(2018.09.14)
- トランプ大統領の真珠湾発言に想う(2018.09.04)
- スパイ、ゾルゲ~尾崎秀実~近衛文麿(2018.09.01)
コメント