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2012年3月12日 (月曜日)

こんな毒婦の何処に魅力がある?

  この事件の裏には昨今の結婚事情、いつまでも自立出来ない日本男性、生活力も体力も逆転した男女関係、そして国が期待する逞しい人間像の教育不足、弱体化した国家体制等々があるようでならない。

 事件の主役、稀代の毒婦・日本名,木嶋佳苗被告は北海道別海町出身。
 1974年11月27日生まれ。
 弟一人と妹が二人いるそうだ。裁判では、「私のセックスで癒やしと活力を男性に与えることができると思った」「(交際男性から)女性として本来持っている機能が普通の女性よりも高いと言われた」などと“名器”ぶりを自画自賛したという。こんな女を話題に取り上げるだけでも、何か穢れるような錯覚に陥るが、このブログの性質上、多少は取り上げるものの、たいしたコメントは残さない。
 物的証拠が少ない中で、難しい裁判になることだけは想像できる。

  検察側は「間接証拠で認定しなければならないが難しくも珍しくもない。」と裁判員に訴え、「朝起きたら一面雪化粧だった。雪が降った場面を直接見ていなくても『夜中に雪が降った』と認定できる」と、独特の言い回しで日本名・木嶋佳苗の犯行を説明したそうだ。

 首都圏で練炭自殺に見せかけた連続不審死事件で、交際男性3人への殺人罪などに問われた木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の論告求刑公判が12日、さいたま地裁で開かれ、検察側は「3つの殺人事件の犯人は全て木嶋被告」とし、死刑を求刑した。
 この死刑も簡単にはいかないだろう。
 産経新聞が力を入れて取材してくれたので、ここにコピペして残す。

 【連続不審死論告求刑公判(1)】
 「犯人は被告以外にない」検察官主張 面白くなさそうな顔の木嶋被告
                         2012.3.12 12:02
 (10:00~10:15)
 《首都圏の連続殺人事件で練炭自殺に見せかけ男性3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)に対する裁判員裁判の論告求刑公判(大熊一之裁判長)が12日、さいたま地裁で開かれた》
 《これまでの公判では3件の殺人事件を中心に審理が進められてきた》
 《木嶋被告が問われている3つの殺人事件は(1)平成21年8月、埼玉県富士見市の駐車場で駐車中のレンタカーの車内で練炭を燃やし、薬物で眠らせた交際相手の東京都千代田区、会社員、大出嘉之さん=当時(41)=を一酸化炭素(CO)中毒で殺害した》
 《(2)21年1月、東京都青梅市のマンション室内で、こんろ6つに入れた練炭を燃やし交際相手の会社員、寺田隆夫さん=当時(53)=を殺害》
 《(3)21年5月には、ホームヘルパーとして自宅に出入りしていた、千葉県野田市の無職、安藤建三さん=当時(80)に睡眠導入剤を飲ませて眠らせた上でこんろを使って練炭に火をつけて殺害したというものだ》
 《木嶋被告は初公判や被告人質問で「(殺害)していません」と、3件とも否定している》
 《一方で、公判では木嶋被告の“異色”の経歴も露わになった。第23回公判などで、弁護人や木嶋被告の口から語られたものは、傍聴人の関心を一気に引いた》
 《それによると…。昭和49年11月に北海道で生まれた木嶋被告は高校卒業と同時に上京。愛人契約やデートクラブでお金を稼ぐようになったという》
 《企業の役員や会社経営者、学者、医師…。平成6年から13年まで続けたという愛人契約では、月150万円を得ていた。雑貨や服などを買いあさり、エステや整体にもはまった。「貯金したことはなかった」。木嶋被告は、こう言い切った》
 《妹との同居が始まり愛人関係には終止符を打ったものの、今度はリサイクルショップで事務手伝いをしていた経営者から、巧みに援助を得るようになる》
 《経営者の息子との結婚をちらつかせ、現金要求をエスカレートさせた。5年間で得たのは、総額7400万円とも、1億円を越えていたともされる》
 《そんな木嶋被告が犯行に及んだ背景は、どこにあったのか。検察側が契機に掲げるのは、この経営者の死亡だ。パトロンを失った木嶋被告は、婚活サイトを利用するようになる》
 《検察側が描く筋書きはこうだ。婚活サイトを利用して、男性を物色。ときには肉体関係をちらつかせ、男性の意思をコントロール。大学院や専門学校の学費などの名目で多額の現金を要求し詐取を繰り返していた。そして男性側に詐欺が発覚すると、練炭自殺にみせかけて躊躇(ちゅうちょ)なく殺害したという構図だ》
 《検察側は、婚活サイトでの男性らと、赤裸々なメールのやりとりを紹介するなどし、犯行を立証してきた》
 《一方の弁護側は徹底抗戦の構えをみせてきた。詐欺の一部は認めたものの、婚活サイトを利用したのはあくまでも結婚相手を探していたためと主張。相次いで男性3人が死亡したのは、自殺などによるもので、木嶋被告とは無関係だと否認してきた》
 《いよいよ、注目の裁判が幕を開ける》
 裁判長「本日の審理を始めます」
 《弁護側の横の席に着席する木嶋被告の装いは、白のシャツに黒のカーディガン姿》
 検察官「それでは、検察官の意見を述べます」
 《大詰めを迎えた裁判だが、木嶋被告の“異色”の経歴に加え、別の側面からも注目を集めた。木嶋被告が問われた3つの殺人事件や詐欺、詐欺未遂など10件に及ぶ事件は、事件ごとに別々の裁判員が担当する区分審理も認められていた》
 《だが、今回は一括審理が採られた。いずれの被害者も婚活サイトを利用して知り合うなど共通点が多いことなどからだ》
 《一括審理のため、裁判員の拘束は長期に及び、予備日も含むと公判は38回。100日裁判と呼ばれた。加えて、いずれの事件も物証が乏しい上、死刑求刑もあり得るとされ、裁判員に肉体的、精神的に重い負担となっている》
 検察官「裁判員の方におかれましては、2カ月に及ぶ審理に、ご負担をおかけしました」
 《検察官は、ねぎらいの言葉をかけた後、審理についての説明に入った》
 《論告でも、3つの殺人事件を個別に論じていくという》
 《いずれも一酸化炭素中毒で死亡、現場には練炭とコンロが残され、木嶋被告が準備した…。検察官はこう示した上で、事件の総論を述べた》
 検察官「(木嶋被告の)自白もなけば、残念ながら一部始終を目撃した人もいない。しかし、すべての件の犯人は被告人しかあり得ない」
 《検察官は断言。一方の木嶋被告は、面白くなさそうに手元の資料に目をやっていた》
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【連続不審死論告求刑公判(2)】
 着火剤の数に睡眠薬の種類…木嶋被告以外の犯人「考え難い」
                                 2012.3.12 12:31
 (10:15~10:30)
 《首都圏の連続殺人事件で練炭自殺に見せかけ男性3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)に対する裁判員裁判(大熊一之裁判長)は、検察側の論告が続けられている》
 《検察官は、公判同様に3つの殺人事件を中心に論告を進め、まず、東京都千代田区の大出嘉之さん=当時(41)=殺害事件について言及する》
 《木嶋被告は、起訴状などによると、平成21年8月に、埼玉県富士見市の駐車場で駐車中のレンタカーの車内で練炭を燃やし、薬物で眠らせた交際相手の大出さんを一酸化炭素中毒で殺害したとされる》
 検察官「この事件の最も大きな争点は大出さんは自殺したのか、殺害されたのかです」
 「そして、大出さんが殺害されたとすれば、犯人はだれかということです」
 《検察官は、裁判員にも分かりやすく論点整理から入る。その上で、現場の状況の説明に入る》
 《大出さんの遺体はレンタカーの後部座席で見つかった。さらに助手席には燃焼した練炭があった》
 検察官「一見すると自殺したかに思います。けれども、明らかに不自然な点が2点ありました」
 「大出さんのご遺体が見つかった現場には、レンタカーのカギがありませんでした」
 「もし自殺したのであれば、現場にないはずがありません」
 《検察官は、さらに現場の不自然さを際だたせる》
 《練炭はマッチで着火された形跡があった。助手席にはマッチ棒が多数の転がっていたためだ》
 検察官「マッチ棒があったにもかかわらず、マッチ箱がありませんでした」
 「本当に自殺したのであれば、なければおかしい」
 「この2点の事実だけでも自殺したのではないという客観的な証拠です」
 《検察官は、その他の細かな点からも論じる》
 検察官「(大出さんの手には練炭を扱った際に付着する)炭の痕がありませんでした。遺書もありませんでした」
 「結論として、何者かに殺害されたことは間違いありません」
 《丁寧な検察官の論告は続く》
 検察官「では、続いて犯人が被告人だという3つの点から論じます」
 「事件の8月5日当日から遺体発見の翌6日まで被告人以外の第3者との接触はありませんでした」
 「次に、殺害に使用された練炭とコンロは、被告人が購入。8月5日にも着火剤24個を購入しています。現場の練炭、コンロ、着火剤24個は、数もメーカーもすべて被告人が購入したものと一致します」
 「睡眠剤も被告人が準備したものです。ハルシオンに、レンドルミン…。この種が、大出さんの遺体から検出されました」
 《検察官は、一気にまくしたてた後、結論を述べた》
 検察官「被告人以外が殺害したと考え難い」

【連続不審死論告求刑公判(3)】
 同じ日に知り合った複数の男性に「運命の人」と同じ文面のメール
                              2012.3.12 13:03
 (10:30~11:05)
 《首都圏の連続殺人事件で練炭自殺に見せかけ男性3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)に対する裁判員裁判(大熊一之裁判長)は、検察側の論告が続けられている》
 《検察官は、平成21年8月、埼玉県富士見市の駐車場で駐車中のレンタカーの車内で練炭を燃やし、薬物で眠らせた交際相手の東京都千代田区の大出嘉之さん=当時(41)=を一酸化炭素中毒死させた事件について、弁護側の主張の矛盾点を論じる》
 《現場からは、あるべきはずのレンタカーのカギが見つからなかった。検察官は、この点も他殺説の根拠にしている。一方、弁護側は、捜索を尽くしていないだけで、周辺の公園などに捨てた上で自殺したと主張する》
 検察官「弁護側は警察官の捜索は不十分とします。けれども、複数の警察官がカギを念頭において捜索していました」
 《さらに、周辺の地図を大型モニターに映し出して説明を続ける》
 検察官「最も近い公園ですら150メートル、一番遠い公園が500メートル離れていました。健全な常識で、自殺しようとする人が、数百メートル離れた公園に、わざわざカギを捨てた上で再び戻って自殺する…。常識からして考えづらい」
 《現場のレンタカーの車内には、練炭を燃やしたはずのマッチ棒がありながらマッチ箱がなかった点にも言及する。弁護側は、マッチ箱についても同様に捜索が尽くされず、近くの公園などに捨てられた可能性があると主張する》
 検察官「練炭に着火した後、わざわざ、遠くの公園に捨てに行き、再び戻ってくる。(弁護側の主張は)およそ考えられず、不合理と言わざるを得ない」
 「また、弁護人はライターで着火した可能性も指摘する。確かに、大出さんはヘビースモーカーで(車内には)紙袋の中に、ライターもありました。ただ、マッチ棒を裸のまま持って行って現場に落とし、ライターで火をつける。不合理と解析せねばなりません」
 《睡眠薬についても丁寧に言及する。現場には大出さんが睡眠薬を服用した形跡はなかった。弁護側は、どこか別の場所で服用し、現場にたどり着いたと主張する》
 《ただ、検察官は専門家の公判での証言を取り上げて反論する》
 検察官「効果は15~30分で、(弁護側の主張の)合理的な説明はつかない」
 《細かな点も追及の対象にする》
 《木嶋被告は、婚活サイトを通じて、大出さんらと知り合っていた。検察側は木嶋被告が、自らの派手な生活を維持するためにサイトを通じて男性を物色していたとし、学費名目などで現金をだまし取り、詐欺が発覚すると殺害したという構図を描く》
 《一方の弁護側は、結婚を前提に真剣に交際していたと主張する。しかし、検察側は、同時期に複数の男性と交際していた事実を挙げ、メールのやり取りを紹介するなどし、詐欺の構図を印象づけていく》
 検察官「大出さんと同じ日に知り合った84歳の男性に対しても、『運命の人』と大出さんに送信したのと同じ文面を送っている」
 「さらにもうひとつ。被告人は、この時期に転居しているが、家賃は月27万円する。大出さんの月収は手取りで30万円。被告人は結婚した後は専業主婦になりたいと(大出さんに)言っていたが、収入からすれば維持できるはずがない。詐欺の対象でしかなかった」
 《検察官の声が響く。木嶋被告は時折顔をしかめながら、落ち着かない様子を見せる》
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【連続不審死論告求刑公判(4)】
 検察官「殺害の動機は470万円」「うそをつけば何とかなると」
                                  2012.3.12 14:22
 (11:05~12:25)
 《首都圏の連続殺人事件で練炭自殺に見せかけ男性3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)に対する裁判員裁判(大熊一之裁判長)は、検察側の論告が続けられている》
 《検察官は、木嶋被告が問われている3つの殺人事件を、各事件を詳細に意見を述べている》
 《午前中に予定されているのは、平成21年8月の東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん=当時(41)=と、21年1月の東京都青梅市の寺田隆夫さん=当時(53)=の殺害事件だ》
 《いずれも練炭自殺に見せかけて殺害したとされる》
 検察官「被告は21年7月25日に386万円を借金返済などに使っている。なぜそれができたのか。前日の7月24日に(大出嘉之さんからだまし取った現金が)手に入ったからだ」
 《検察官は木嶋被告がうそがばれるため、大出さんを殺害したことを裁判員らに強調していく》
 検察官「被告は他の男性から金をもらったことは認めているが、大出さんから金は受け取っていないとうそをついている。それは口座振り込みでないからだ。現金については、うそをつけば何とかなると思っていたからだ」
 《検察官は動機にも踏み込む》
 検察官「大出さんを殺害した動機は470万円。借用書を書いてあり、返済を迫られるから、どうしても大出さんを殺害する必要性があった」
 《犯行後の証拠隠滅などについても言及する》
 検察官「犯行後、被告は大出さんとのメールを削除するなど証拠隠滅も図っている。さらに、大出さんのマンションに『写真を返してください』と書いたメモを入れている。これについて、弁護側は被告が大出さんの死を知らなかったためと説明しているが、大出さんの母親の証言から大出さんの部屋に被告が映った写真などはなく、弁護側の説明は不合理だ」
 「被告がメモを入れたのは犯行後、何日たっても大出さんの死亡に関する連絡がないため、警察から目を付けられていると思い、2週間不安にさいなまれ、様子をうかがうためにメモを入れた。警察はすでに捜査をしており、被告は9月末に逮捕された」
 《この後、検察官はひときわ大きな声で大出さん殺害についての結論を述べる》
 検察官「以上の証拠や事情などから、大出さん殺害の犯人は被告であることは明らかだ」
 《この10分間の休憩を挟み、検察官は寺田さん殺害についての意見に切り替えた》
 《木嶋被告は廷内の時計にちらりと目をやった後、手元のノートに何かをメモしている》 
 検察官「続いて、東京事件の寺田さん殺害について説明していきます。この事件は、寺田さんが自殺したのか、誰かが殺害したのかが争点。だが、この点について、自殺とは考えられない。では、誰が犯行を行ったのか。検察官の考えを述べていきます」
 《検察官は、寺田さんの自宅から見つかった練炭やコンロの入手経路などについて説明していく》
 検察官「寺田さんのマンションからは複数の練炭とコンロが見つかっており、死因は一酸化炭素中毒だった。警視庁は当初、自殺と判断し、練炭やコンロも押収しなかったのは痛恨の極みだ」
 《寺田さん殺害について、警視庁は当初、自殺と判断。司法解剖さえも行われず、物証は乏しい。検察官は状況証拠を積み上げて木嶋被告の犯行を印象づけていく》
 検察官「弁護側が自殺したと主張する寺田さんの自宅では遺書が見つかっていない。また、自宅からパソコンの本体と鍵が持ち去られている。このことから、自殺したと考えるのは不自然だ。さらに、弁護側は寺田さんが別れ話を苦に自殺したとしているが、寺田さんは健康状態も良好で、経済的にも余裕があり、会社の上司の話などから自殺はあり得ない」
 《検察官はこの後、木嶋被告が犯人であることを裁判員らに訴えていく》
 検察官「被告は1月30日に寺田さん方を訪問し、1人で立ち去っている。寺田さんが亡くなったのは1月31日であり、最後にあったのは被告しかいない。また、被告は寺田さん方の鍵を持っており、被告が寺田さんを殺害したと考えられる」
 「犯行の動機については、寺田さんについたうそがばれ、金の返済を迫られるのを防ぐためだった」
 《検察官はさらに状況証拠を固めていく》
 検察官「寺田さんは当時、車や自転車を所有しておらず、レンタカーを借りた記録も残っていない。練炭などを購入できる行動範囲は5キロ以内と考えられる。練炭のうち◯◯社製(法廷では実名)のものは重さ約20キロあり、自宅周辺で購入したとは考えられない。またネットでの購入記録もないが、被告がネットで同じ会社の製品を購入した記録は残っている」
 《検察側は、練炭などを購入したのは木嶋被告しかあり得ないことを強調。寺田さんが自殺するために購入したとの弁護側の主張を「不合理」と断じた》
 検察官「さらに、練炭などを使って自殺する際、睡眠薬や酒などを飲むのが一般的だが、これらの痕跡が残っていない」
 《この後、木嶋被告が別れ話の後に寺田さんからもらったとしている1000万円に触れ、犯行動機に迫る》
 検察官「被告は、現金について具体的で合理的な説明を行っていない」
 《その後、検察官は証拠隠滅工作にも触れた後、寺田さん事件についても木嶋被告の犯行だと言い切り、午前の審理を終えた》
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【連続不審死論告求刑公判(5)】
「50キロ離れた店に練炭買いに行かない」「リフォーム楽しみ…」矛盾つく検察官
                                    2012.3.12 15:36
 (13・30~14:00)
 《首都圏の連続殺人事件で練炭自殺に見せかけ男性3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)に対する裁判員裁判(大熊一之裁判長)は、約1時間の休憩をはさみ、検察側の論告が再開された》
 《午後は、3つの殺人事件のうち、最後となる千葉県野田市の無職、安藤建三さん=当時(80)=殺害事件などについて、検察官が意見を述べていく》
 《起訴状によると、木嶋被告は平成21年5月、安藤さんに睡眠導入剤を飲ませて眠らせた上で、コンロを使って練炭に火をつけて殺害したとされる》
 裁判長「午後の審理を再開します」
 《木嶋被告は弁護側の席につき、机の上のメモに目を落としている》
 検察官「千葉の事件について説明していきます。まず争点は何か。それは、安藤さんが死亡したのが事故なのか、他殺なのか。この点は何者かに殺害されたというのは間違いないと、われわれは確信しています」
 「争点の2番目ですが、他殺とされれば、被告人が犯人かどうかです。これについても、われわれの結論は被告人が犯人で間違いないということです」
 《こう検察官は述べた後、1つ目の争点とした事故なのか、他殺なのかを論じていく》
 検察官「平成21年5月15日、安藤さん事件は発生しました。息子さんと暮らしていた自宅は全焼しました。死因は一酸化炭素中毒と気道熱傷の複合死と判断されました」
 「次の2点が明らかになりました。1つ目は、火災発生前から置かれていた練炭が燃焼していたことが分かりました」
 「次に、通常使用される10倍以上の睡眠薬が安藤さんの遺体から検出されました」
 《検察官は一気に結論付ける》
 検察官「この2点からすると、火災により死亡したとは考えられません」
 「確かに、安藤さんはご高齢でしたが、生前、睡眠薬を服用していたことはありませんでした」
 「また当日は楽しみにしていたリフォーム、畳替えの初日でした。さらにコンロや練炭をご自身で購入したのではなく、自殺した可能性もありません。結論として、何者かに殺害されたといえます」
 《木嶋被告が犯人かどうかも簡単に説明する》
 検察官「3つの点から説明してきます。1つ目は死亡直前に会っている。最後にあったのは被告人であると考えられます」
 「2つ目は、被告人が準備した練炭やコンロを持ち込んだことです。4月に練炭やコンロを購入しています。練炭の個数は特定されませんでしたが、メーカーは一致します」
 「3つ目は、安藤さんの殺害に使用された睡眠薬を被告人が用意したことです」
 《検察官は、その他の点についても言及する》
 検察官「被告人には5月15日に殺害する必要があったことや、証拠隠滅工作もしていたことが挙げられます。すべてを考慮すれば被告人が安藤さんを殺害した犯人であることは明らかです」
 《検察官は簡単に立証のポイントを述べた後、細部の立証を進める》
 《まず、安藤さんの死因について考察した》
 《安藤さんは司法解剖の結果、血液の一酸化炭素飽和度は54%と高い値だったという。一方、火災のケースでは、のどに付着するはずの炭粉がほとんどついていなかった》
 検察官「火災の煙をほとんど吸引していなかったということで、別の原因で発生した一酸化炭素を火災の発生前に吸い込んでいた」
 《また、練炭は分析の結果、2時間~3時間燃焼を続けていたという。こうした事実を挙げ、火災前から練炭が燃やされていたことを印象づけていく》
 《検察官はコンロの入手方法にも言及した。弁護側は安藤さんが車などで遠くに買いに行った可能性を指摘する》
 検察官「同じメーカーのものを購入できるのは最も近くて50キロ離れている。他の練炭は近くでも売られており、このことからも弁護人の主張は明らかに不合理で、必要があれば、近くで購入すればよいはずだ」《状況証拠を重ねていく検察官。木嶋被告は時折、目を泳がせながら、論告に耳を傾けている》
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【連続不審死論告求刑公判(6)】
 「『被害者と男女関係なかった』は不合理」 最後は金を根こそぎ…
                               2012.3.12 16:38
 (14・00~14:25)
 《首都圏の連続殺人事件で練炭自殺に見せかけ男性3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)に対する裁判員裁判(大熊一之裁判長)は、検察側の論告が続いている》
 《検察官は、平成21年5月の千葉県野田市、無職、安藤建三さん=当時(80)=殺害事件についての意見を述べている》
 《安藤さんは全焼した自宅から遺体で発見された。他の被害者同様に練炭が燃やされた形跡があった》
 《検察官は詳細に当日の行動を確認する》
 検察官「安藤さんと当日会ったのは午前9時。その後、午前10時9分に、安藤さんの口座から188万円を入手している。その後、午前10時14分、スーパーの駐車場から安藤さんの自宅に戻る様子が(防犯カメラに)写っている。次にスーパーの駐車場に戻ってきたのは午前10時29分、自分だけが車に戻り、帰宅している」
 《現場に置かれた練炭の状況から、練炭が燃焼し続けた時間は2時間半から3時間。午後1時から1時半には消火されていたことから検察官は着火時間を分析する》
 検察官「10時~11時。被告人が安藤さん宅に行っていた時間と符号する」
 《動機にも言及する》
 検察官「被告人には強い動機がありました」
 「被告人はぜいたくな暮らしを維持したく、安藤さんと交際を始め、まず80万円を入手しました。絵画を無断で持ち出して売却しようともし、カードを無断で使用していました」
 「それでも『肉体関係はなかった』と証言しています。ただ、メールのやりとりからは(証言が)不合理だと分かります」
 《検察官は、説明を続ける。安藤さんとは20年5月と6月に知り合った。この時期は婚活サイトの利用のほか、出会い系サイトを通じて売春をしていた時期とされる。安藤さんとは婚活サイトを通じて知り合った》
 《他に殺害された2人もサイトを通じて知り合っていたとされる。弁護側はこの2人を「真剣に結婚相手を探し、交際していた」と主張。安藤さんは、あくまでも話し相手のような存在だったとしている》
 検察官「(サイトは)現金をだまし取る相手を探していたひとつの手段。年齢を問わず、だれでもよかった。ただ、被告人にとっては、すべてをだます手段と認めてしまうと、(2人とも)結婚のつもりはないと認めることになる」
 「サイトが特別な存在と位置づける必要があり、結婚対象外の安藤さんとの肉体関係を認めてしまうとつじつまがあわなくなる。うそをつき続けなければならなかった」
 《検察官の推察は続く》
 《安藤さんは5月15日の事件当日、187万円の年金を受け取ることになっていた。木嶋被告もメールのやりとりから把握。さらに当日、安藤さんの口座から自身の口座に100万円を入金、88万円を現金で引き出していた》
 検察官「口座の残高は千円。根こそぎ持っていった」
 《ただ、弁護側は100万円は安藤さんに貸していたものを返してもらっただけと主張。88万円についても安藤さんに手渡したとする》
 検察官「返したというのはうそで、形跡はない。安藤さんが、お金を借りていたというのも、メールのやりとりからはなく、でたらめに過ぎない」
 《検察側は、さらに証拠隠滅工作についても簡単に言及した後、こう締めくくった》
 「すべてを総合すれば安藤さんを殺害したのは被告人だというのは明らかだ」
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【連続不審死論告求刑公判(7)完】
 「更生の意欲や可能性も皆無」検察側の死刑求刑にも無表情貫く                                                 

                                           2012.3.12 17:37
 (14:35~15:35)
 《首都圏の連続殺人事件で練炭自殺に見せかけ男性3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)に対する裁判員裁判(大熊一之裁判長)は、休憩をはさみ、検察側の論告が再開された》
 《検察側は、この日も3つの殺人事件を中心に裁判員に丁寧に説明。最後に木嶋被告が問われている詐欺や窃盗などの罪についての補足や、3つの事件の共通点を論じた後、どのような刑を科すのが相当かを述べる》
 検察官「本件はどの事件も直接証拠や被告の自白はなく、目撃者もない。このため、間接的な証明で立証するしかない」
 「被告人が犯人でなければ、合理的説明が困難な事実関係が、本件では多数ある。埼玉、東京、千葉の各事件は、いずれも被告が購入したのと同じ練炭とコンロが使われ、一酸化炭素中毒で被害者は亡くなっており、その特殊な手口から被告人が犯人であると認めることができる」
 《検察官は続ける》
 検察官「これまで公判で明らかにされた、さまざまな証拠によって、3人は自殺や事故ではなく(被告によって)殺害されたことは間違いない。犯人は被告と証明されている」
 《3つの殺人事件以外の詐欺や窃盗についても説明を加える》
 検察官「被告人は、いずれも被害者に自分の身分や職業についてうそをついており、これらが露見すれば関係が破綻(はたん)し、被害者との交際を続けることができなくなる。被告人は、仕事をせず、ぜいたくな暮らしをして経済的に困窮していたことから、婚活サイトに登録し、男性から多額の金の要求を繰り返しており、相手の男性と結婚するつもりがなかったことは明らかで詐欺、詐欺未遂罪は成立する」
 《検察官は一気に説明した後、また休憩に入る。再開後、検察官はいよいよ量刑に踏み込み始めた》
 検察官「被告人にいかなる刑を科すべきかについて述べたいと思います」
 「極刑については、最高裁の永山事件がひとつの基準になっている。それは犯行の罪質、動機、態様、執拗(しつよう)性、結果の重大性などがその判断材料となっているが、何の落ち度もない3人を殺害した被告の犯行は悪質で、情状酌量の余地はみじんもない」
 「遺族が厳罰を望んでいることや社会に与えた影響も大きい」
 《検察官は続ける》
 検察官「逮捕されるまでぜいたくな暮らしを続け、いまだにすべての被害者に対して一切弁済していません」
 「さらに、公判廷においても、亡くなった被害者を侮辱、愚弄(ぐろう)する発言を繰り返し、遺族感情を踏みにじった。反省の態度も更生の意欲や可能性も皆無だ」
 《そして、検察官は結論づけた》
 「死刑に処するのが相当だと思います」
 《弁護側の席に座る木嶋被告に傍聴席の視線が一気に集中した。だが…。木嶋被告は無表情を貫いた》

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