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2012年2月23日 (木曜日)

明石「朝霧歩道橋」事故を考察する。

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 兵庫県明石市で2001年7月21日に、11人が死亡(10歳未満9人、70歳以上2人13721)、247人が負傷した歩道橋事故で、業務上過失致死傷罪で、強制起訴された事故当時の明石署副署長、榊和晄被告(65)の公判が2月22日神戸地裁であった。
 神戸地検の聴取に、明石署長(07年死去)が、「歩道橋上の混雑状況を把握していたと説明した。」とされる供述調書を検察官役の指定弁護士が読み上げるなど、まだまだ裁判は続いている。
 明石歩道橋事故は、それ以後の雑踏警備に大きな影響を与えた事件だ。
 花火大会やコンサート等の人手が予測される催しには、警察や主催者も最大の警備体制を敷くなどの配慮をするようになったようだ。よって、決して茶化したり軽視はしないが、被害者が単に警察や主催者関係者を腹いせ紛いに強制起訴に追い込んでも、なんら根本的解決にはならないと思っている。
 この事故は、釈然としない強制起訴と見ていた。
 明石歩道橋事故では、明石警察署の永田裕前署長(署長は2007年に死去)、榊和晄前副署長、倉本敬士前地域第三課長らが強制起訴にされた。Index006
 事故原因は、歩道橋上に1㎡当たり13~15人もの群衆がとじ込められ群衆雪崩が発生したことが原因であり、警察はこれを予測し、それなりの警備体制をとるべきだったとされた。
 当時から疑問に思っていたことだが、歩道橋は片方の出入口が狭い「ボトルネック構造」になっているが、この歩道橋の設計ミスを指摘した文面を見る機会は無かった。
 上の図面や歩道橋写真を見ると分かるが、
 駅方面から100mほどの長さで幅員6mもある立派な歩道橋だが、海岸側に下りる階段は幅員3mで片側しかない。
 事故を防ぐには
 せめて、海岸側の出入りする階段は両側に造り、花火他大会当日は行きと帰りを分ける構造にして欲しかった。
 こうすれば、このような悲劇は発生していないと断言できる。
 そして、もっと大切なことは、災害や事件に対する緊急避難行動は、危険の発生と接近を認知して個々人の判断で回避することだ。
 「人間心理と渋滞の関係 」で、月尾嘉男(東京大学名誉教授)も指摘している。
 今後の事故防止のために参考にして、歩道橋などを造って欲しい。
----------------------------------  http://www.tbs.co.jp/newsbird/lineup/tsukio/dr_tsukio20081003.html
■「人間心理と渋滞の関係 20081003_2
 地震や火事など災害が起こり、一斉に避難する際に行列ができると大きな被害を及ぼします。 そこで、建物からの避難行動の研究が進められています。 まず、こちらの図をご覧下さい。
  これは、ボトルネックといいます。出口が狭く、流れが悪くなる箇所のことです。
 ここで重要になるのが、出口の流れの様子と出口の幅の関係です。
 ドイツのドゥイスブルク大学で出口の幅を40cmから160cmまで変化させ、80人の学生がどのように部屋から退出するかを調べる実験が行われました。
 これによると最小幅の40cmの場合、90秒で最も時間がかかり、幅が広くなると流れがよくなり120cmまで時間が減少します。しかし、それ以上広くなっても退出時間は、ほぼ一定です。これは心理的な影響のようで、ある程度広くなると、ボトルネックと感じなくなるからです。
 ところが、2人が横に並んで出られるかそうでないかギリギリの幅70cmでは、2人が同時に出口の前に来ると、一瞬お見合いしたり、 駆け引きを行ったりするため流れが悪くなります。70cmより幅が狭くなれば、2人は絶対に一緒に通れないとわかるので、人は交互に譲り合いながら、外に出ます。その方が全体に得をする、ということを直感的に感じているからです。
 この心理を逆手にとって、出口付近に障害物を置く渋滞回避方法も実験されています。まだ、どこにどのような障害物を置けば、避難時間が短縮されるかはわかっていませんが、このような仕組みが解明されれば、イベント会場の混雑の緩和だけでなく、災害時の脱出に役立つときがくるかもしれません。

事故当日のビデオなど上映 明石歩道橋事故公判
 2001年7月の明石歩道橋事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴された元明石署副署長榊和晄被告(65)の第2回公判が8日、神戸地裁(奥田哲也裁判長)で開かれ、事故当日に撮影されたビデオなどが法廷内のモニターで映し出された。
 証拠として採用されたのは、事故当日や前年のカウントダウンイベントの混雑状況などを映した計6本。これまで元地域官=同罪で有罪確定=らの刑事裁判や民事訴訟では提出されていなかった分も採用された。
 事故の約1時間前に市民が撮影したビデオには、全長約100メートルの歩道橋を20分以上かけて渡る状況が映され、あまりの混雑に泣き叫ぶ子どもの声や、警備員が「立ち止まらずに前にお進みください」と何度も呼び掛ける場面が記録されていた。事故直前に撮影された別のビデオには、ひしめき合う人々の悲鳴や怒号が飛び交うシーンがあり、モニターから顔を背ける遺族の姿もみられた。
 閉廷後、事故で次男=当時(2つ)=を亡くした神戸市垂水区の下村誠治さん(53)は「覚悟はしていたが、事故の映像を見るのはつらかった」と言葉少なに話した。

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