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2012年1月22日 (日曜日)

平田被告はオウムと縁が切れたか?

 昨日、オウム真理教元幹部、平田信容疑者に関する新聞記事「取り調べ中に蓮華座 オウムとは切れたのか」で呼称が「容疑者」から「被告」になっていた。
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 確認したら、平田は仮谷清志さんの監禁致死事件で、東京地検から20日「逮捕監禁罪」で起訴とあった。
 
 だが、平田は、95年3月19日に杉並区上井草のマンション1階出入り口付近に時限式爆弾を仕掛けた事件にも関与しており、「爆発物取締罰則違反」容疑で再逮捕されるだろうから、当面は「被疑者(容疑者)」だったり「被告」だったりすることだろう。
 爆弾を仕掛けたマンションは、宗教学者で日本女子大学教授・島田裕巳氏の元自宅だった。
  島田氏は、「これだけ長く逃走していた平田容疑者の意志は強く、供述もしないのでは期待出来ない」とコメントしている。

 さて、「取り調べ中に蓮華座 オウムとは切れたのか」に関することは、産経新聞でチェックして頂くとして、簡単な法律知識を勉強しておきたい。

 まず、「被告」とは簡単に言えば裁判にかけられた人を指す。
 法を犯した人が警察に逮捕されると、その瞬間の逮捕時間から48時間以内に検察官に身柄付きで送致される。
 更に、検察官は警察から身柄を受け取ってから24時間以内、かつ、逮捕時間から72時間以内に裁判官に勾留請求をしない限り、被疑者を釈放することになる。Pa
 検察官は裁判官に勾留請求するが、最初の期間は10日。しかし「やむを得ない事由」がある事件では10日の延長も認められる(刑事訴訟法208条2項前段)。
 これを勾留延長という。
 勾留場所は、本来は法務省管轄の拘置所だが、監獄法の規定で警察の留置場も認められる。
 これを代用監獄という。
 被疑者を起訴するか、不起訴かの決定は、専ら検察官の裁量に委ねられている。
 これを起訴便宜主義という。

 それから新聞には、よく「容疑者」と記載してあるが、これはが刑事訴訟法上で言う被疑者の意であり、つまりマスコミ用語のはずだ。
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取り調べ中に蓮華座 オウムとは切れたのか
                 2012.1.20 22:28[オウム事件
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120120/crm12012022300030-n3.htm
 16年10カ月の逃亡生活に終止符を打ち、大みそかに出頭した平田信被告。
 逃亡生活の実態や出頭した動機について、弁護士には冗舌に話す半面、取調官にはあいまいな態度を貫いている。
 オウム真理教の呪縛が解けていないからなのか。
 逃亡の陰に教団側の支援があったからなのか。
 警視庁は引き続き「逃亡の闇」の解明を進める。
 ■ウサギの死で出頭
 警察庁長官銃撃事件の時効成立、東日本大震災の発生…。
 平田被告は接見した滝本太郎弁護士に出頭を決めた理由について、これらの出来事を挙げた。
 滝本弁護士によると、出頭理由はもう一つあった。それは11年前から大阪府東大阪市の潜伏先で飼っていたウサギの死だ。
 平田被告は自宅マンションに籠もり、斎藤明美容疑者は偽名を使って働いていた。仙台ではアイドルの山口百恵さんと小泉今日子さんからとった「山口今日子」と名乗り、大阪へ移ってからは平田被告が仏教の女神「吉(きっ)祥(しょう)天(てん)」から名付けた「吉(よし)川(かわ)祥(しょう)子(こ)」を使った。
 「偽りの人生」で唯一心を開ける「家族のような存在」だったのがウサギだった。死んだのは昨年8月。2人はウサギの骨を見ながら目黒公証役場事務長の仮谷清志さんのことを話し合ったという。
「仮谷さんは骨も拾ってもらえなかったんだね」
 唯一の「家族」の死で、逃亡生活を続ける必要はなくなったと考えたという。
 ■蓄え紙幣入れ替え
 平田被告と斎藤容疑者は逃亡生活について弁護士には詳細に説明した。
 東京、福島、宮城、青森、仙台、大阪という逃亡ルートだ。
 しかし、取調官の質問には応じておらず、二面性を見せている。
 「他人に迷惑をかけたくない」として供述を拒んでいた平田被告。しかし、出頭・逮捕から1週間後に斎藤容疑者の存在を弁護士に明かした。
 2人でつつましく生活してきたという弁護士への説明が事実なら、他に迷惑をかける「他人」はいない。
 「はっきりしたことを言わないのは謎だ」。
 警視庁幹部は首をひねる。
 平田被告は教団との関係について「信仰は捨てた。麻原彰晃死刑囚の死刑執行は当然」と話し、麻原死刑囚の写真も5年前に切って捨てたという。
 しかし取り調べ中には時折、教団の修行やセミナーの際に行われた蓮(れん)華(げ)座を組む。
 警視庁幹部は「まだオウムの影響が残っているのかなと感じることがある。呪縛が解けているか、よく分からない」と語る。
 斎藤容疑者が自首の際持ってきた現金800万円は「逃走当初に教団側から受けとった資金の残りと稼いだ金」と説明したが、具体的な内訳については明言しないという。
 紙幣は最近発行されたもので、2人は紙幣を入れ替えていた形跡がある。
 警視庁は指紋から他の逃亡支援者の存在が発覚するのを避ける行為だった疑いがあるとみている。
 2人は何を隠そうとしているのか。捜査はなお続く。
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オウム真理教幹部たちの学歴
・岡崎(宮前)一明  山口県立小野田工業高等学校計測科卒業 【死刑】
・豊田亨   東京大学理学部物理学科→東京大学大学院 【死刑】
・早川紀代秀 神戸大学農学部→大阪府立大学大学院 【死刑】
・広瀬健一  早稲田大学理工学部応用物理学科 (主席卒業) 【死刑】
・端本悟    早稲田大学法学部 【死刑】
・新実智光   愛知学院大学法学部 【死刑】
・横山真人   東海大学工学部応用物理学科卒業 【死刑】
・林泰男    工学院大学2部 【死刑】
・井上嘉浩  洛南高→日本文化大学中退 【死刑】
・土谷正実  筑波大学大学院化学研究科修了 【死刑】
・遠藤誠一  帯広畜産大学大学院獣医学専攻修了 【死刑】
・中川智正  京都府立医科大学医学部医学科 【死刑】
・松本智津夫 熊本県立盲学校→東京大学理Ⅲ記念受験失敗 【死刑】
・村井秀夫  大阪大学理学部物理学科、同大学院卒業、神戸製鋼 【死亡】
・林郁夫   慶應義塾大医学部、慶應大病院心臓外科医【無期懲役】
・青山吉伸  京都大学法学部卒。在学中、21歳で司法試験に合格 【懲役12年】
・富永昌宏  灘高→東京大医、東大病院勤務【懲役15年】
・上祐史浩  早大理工院【懲役3年】
・石川公一  灘高→東京大学理Ⅲ現役合格→中央大卒→九州大学医学部・合格取消
菊地直子  京都大薬【逃亡中
・平田信   札幌商科大学卒業 →今回逮捕

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