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2011年10月24日 (月曜日)

柴又三丁目女子大生殺人放火事件

 10月22日(金)午後、苦情処理の仕事で急に「葛飾区柴又3丁目」に向かう用ができた。柴又3丁目と聞いてピンときたのが、随分前の殺人事件だ。
 JR渋谷駅から電車に乗り一つ目の原宿で地下鉄・千代田線Kameari1に乗り換え、相互乗り入れしている常磐線・金町駅で下車し徒歩で柴又3丁目に向かう。
 被害者はどのように四谷の大学に通っていたのだろうかと思う。
 京成金町駅で乗り換え、「柴又駅」から行く方法もあったが徒歩にした。JR渋谷から1時間程度で到着する。
 この辺りは、柴又帝釈天の参道界隈の喧噪とは一転して、歩行者もまばらな閑静な中流家庭の住宅街だった。
 事件の情報提供を求める古びた看板が歳月の流れを物語っている。
 帰路は帝釈天に参拝後、江戸川沿いを金町駅まで歩いた。
 土手からは柴又3丁目界隈を一望できる。
 犯人も犯行後、きっと被害者の自宅方向を観察していたはずだ。

 皆さんは覚えていますか
 この事件は平成8年1996)9月9日、葛飾柴又3丁目28番1号の民家で両親と同居する小林順子さんという上智大学4年の学生が殺害され放火された事件のことを・・。
 警視庁では「柴又三丁目女子大生殺人 放火事件 」と称し、捜査特別報奨金制度(公的懸賞金制度)対象事件で上限額800万円の範囲内で支払われる。    http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/jiken/jikenbo/kameari/kameari.htm  

 この事件を記憶しているのは、被害者が留学二日前だったことや柴又という知られた町名と、当時、上智大学英語学科を卒業したばかりの部下がいたこともある。被害者とは面識は無いが、同時期に大学に通っていたと顔を曇らせていたことを思い出す。
 今回、このように掲載することで、多少は解決の一助になればと願っている

事件発生平成8年1996年9月9日(月) 午後3時50分頃から午後4時39分の間
事件現場:東京都葛飾区柴又3丁目28番1号 2階の西側の6畳間
被 害 者:上智大学外国語学部英語学科4年 Jiken01小林順子さん
発覚の状況
 1996年9月9日午後4時半ごろ、葛飾区柴又3丁目28番の民家から火災が発生。約2時間後に消し止められたが、焼け跡から上智大学4年生の小林順子さん(当時21歳)の遺体が発見された。
 遺体は口と両手を粘着テープで、両足をパンティーストッキングで縛られており、首を鋭利な刃物で刺されていたことから殺人事件と認定した。
 現場の状況や交友関係などから、顔見知りの犯行と思われたが、2011年10月現在も犯人逮捕に至っていない。

参考情報Jiken02
 平成18年に、両足の縛り方が「からげ結び 」という造園業(造園業では「かがり結び」とも呼ぶ)や和服の着付けなどで使われる特殊な方法だったこと、現場に残されたマッチ箱の血痕から血液型はA型で家族以外のDNAが発見されたことが公開された。
 また、順子さんを縛った粘着テープに複数の犬の毛が付着していたことから、犯人が愛犬家の可能性があるとみて毛の鑑定を進めている。
 なお、平成22年4月27日施行の改正刑事訴訟法により殺人、強盗殺人は公訴時効が廃止された。そして、改正刑訴法は施行時点で時効未成立の事件にも適用されるため、この事件も公訴時効廃止事件の対象となる。  

 その他の参考情報をウキベキアから引用する。
  現場近くで見られた不審者
■事件当日の午後4時30分から40分頃、雨の中を傘も差さず現場付近から駅の方面へ走って行った20~30代ほどの男。
■午後4時頃、道路に立って被害者宅の様子を窺っていた40代ほどの男。
■午後4時頃、被害者宅の南側で自転車を乗り回していた30代前半ほどの男。
■ 午後1時頃、被害者宅付近で主婦を尾行し、家の前でライターをいじり、体操をしていた40歳前後の男。
■午前9時から午後3時までの6時間、金町公園周辺をうろついていた白い手袋の男。
■事件の数時間前、京成高砂駅で「柴又3丁目はどこですか?」と道を尋ねていた男。
■事件前日の8日午前5時頃、被害者宅近くの掲示板付近で「ふざけんな、ぶっ殺すぞ!」と叫び、軍歌を歌いながら自転車で走り去った男。
              「週刊文春」(1Jiken03996年9月26日号)
■事件前、被害者宅を見ていた男。
 30代後半、身長約160センチ、やせ形。黄土色のレインコートと黒ズボン姿(毎日新聞)
■事件当日午後4時頃、黒傘をさして現場近くに立っていた中年男。これと似た男が事件当日朝、京成高砂駅(柴又駅の隣駅)付近で柴又3丁目への行き方を主婦に尋ねている。
■事件3日前の正午過ぎ、40歳ぐらいの中年男が近くの何軒かの家に入りこんで追い返されたり、他人の家の門前でライターをいじるなど不審な行動を取っていた。
■事件当日の午後4時半頃、現場近くから、土砂降りの中、白い手袋をした20代後半から30代前半の男が、傘も刺さずに柴又駅の方向に向かって走り去った。

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情報提供先
 警視庁亀有警察署 柴又三丁目女子大生殺人・放火事件特別捜査本部
          直通電話  03-3607-9051  直通FAX  03-3607-9056
  亀有警察署  03-3607-0110(代表)
    メール http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/anket/anket2.htm 

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忘れない:上智大生小林順子さん殺害 9日で15年   http://mainichi.jp/select/jiken/coldcase/news/20110908org00m040007000c.html

懸命だった妹知って
 米国留学を2日後に控えた上智大4年、小林順子さん(当時21歳)が殺害され、自宅が放火された事件は9日、未解決のまま15年を迎える。
 姉の亜希子さん(40)は「一生懸命生きた妹を知ってほしい」と願い、事件後に生まれた自分の子供に順子さんや事件のことを伝え始めた。
 子供たちからは「なぜ犯人が捕まらないの」と聞かれるが、返す言葉は見つからないままだ。【内橋寿明】

 亜希子さんと順子さんは3歳違い。
 小さい頃から「そっくりな姉妹だね」と言われてきた。
 亜希子さんは「順子は、目標を立てて決めたことに突き進む妹だった」と話す。
 中学生の頃から英語の勉強に集中し、部屋の電気が消えるのは日付が変わってからだった。「ハリウッド映画の上映に関わりたい」と英語を使って配給会社で働く夢を口にしていた。

 シアトル大への留学が決まった頃、亜希子さんも結婚を決めた。
 順子さんは事件の2日前、「しばらく会えなくなるから」と亜希子さんを東京・銀座へ買い物に誘い、亜希子さんの通勤用にと花柄のワンピースを選んだ。
 翌春に日取りが決まっていた亜希子さんの結婚式には「勉強に集中したいから一時帰国はしない」と固い決心を告げていた。
 事件の日は霧雨だった
 亜希子さんは勤務先で「自宅が火事だ」と連絡を受けて急いで帰宅したが、順子さんがいたのは警視庁亀有署の霊安室。
 焼け跡から見つかったとは思えないきれいな顔だった。
 自宅は全焼し、記念のワンピースも灰になった。
 最後の思い出まで奪われたことが悔しく、再び店を訪れて似た柄のワンピースを買い、ひつぎに入れた。
 亜希子さんは事件後、警察官に「顔がそっくりのお姉さんと間違われて狙われた可能性もある」と聞かされ、恐怖で眠れなくなり、睡眠薬を手放せなくなった。
 それでも仕事に復帰し、挙式もできたのは「事件に負けてしまうと順子が悲しむ」という思いからだった。

◇面影重ね、子供に伝える
 あれから15年。
 事件後に授かった長男と長女は、中学1年と小学5年になった。
 長女は最近、順子さんに顔の輪郭が似てきた。
 脇腹に生まれつきあざがあるのも順子さんと同じで、運命を感じている。
 子供たちにはずっと、順子さんは「病死した」と説明していたが、実家の仏壇にある順子さんの遺影が事件の報道で使われることに気付くようになった。
 「理解できる年齢になった」と考えた亜希子さんは2年前、「軽々しく『殺す』などという言葉を使わず、命の尊さを知ってほしい」と願って子供たちに事件を伝えた。
 「生きていれば仕事で海外を飛び回り、広い世界のことを教えてくれたはず」。そう聞かされた子供たちは「どんな人だったの」「声が聞きたかった」と生前の順子さんに興味を示し、「犯人は許せない」と怒りをあらわにした。

 昨年の刑事訴訟法改正で事件の時効はなくなった
 亜希子さんは「ずっと全力で捜査して」と望む。かろうじて焼け残った順子さんの写真を見つめてつぶやいた。「夢枕に出て犯人を教えてくれたら……」

◇上智大生殺害事件
 96年9月9日午後4時半ごろ、東京都葛飾区柴又の上智大生、小林順子さん(当時21歳)が、自宅2階で何者かに首などを刃物で刺され死亡した。
 犯人は、順子さんの母が出かけた午後3時50分以降に侵入し、順子さんを殺害後、1階和室に放火し全焼させた。焼け跡で見つかった血の付いたマッチ箱から、犯人の血液型はA型と判明。
 順子さんの両足を縛ったストッキングの結び方は、造園業者らが使う「からげ結び」と呼ばれる特殊な方法だった。
 午後3時55分ごろ、霧雨のなか傘をささずに玄関前に立ち、表札をみつめる不審な男が目撃されているが、特定されていない

情報をお寄せください
 〒100-8051(住所不要)毎日新聞社会部「忘れない」担当。
 ファクス(03・3212・0635)、
 Eメール(t.shakaibu@mainichi.co.jp)、
 警視庁亀有署捜査本部(03・3607・9051)

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コメント

新聞配達員は調べたのかな??
事件の後、引きこもって仕事やめた配達員いたなぁ

投稿: 匿名 | 2013年5月30日 (木曜日) 午後 10時58分

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