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2011年6月11日 (土曜日)

日経「大機小機」民は動き始めた。

 日経新聞に「大機小機」というコーナーがある。Photo
 小さなコラムだが、的を射たコメントが面白い。
 今日6月11日は、持続可能な「分かち合い」を
 昨日6月10日の朝刊は「民」は動き始めた
 だった。
 昨日の方がインパクトがあったので記録しておこうと思う。
 「民」は動き始めた。残るは官()のみである
 と、日本の政治の現状を厳しく評論している。

要約すると、
 ◎日本社会に「公共」とか「共助」の心が一気に浸透してきた感さえある。
 ◎国難ともいうべき今回の事態に遭遇して日本人の意識構造は大きく変わる可能性が出てきた。
 ◎内にこもりがちだった企業も将来に向かってリスクをとり始めた。
 ◎個人も企業も「」は困難を果敢に乗り越えようとしている。
 ◎いうまでもなく、問題は「」である。国の重大な危機に直面して日本の政治家はなお、かけがえのない貴重な時間を政争に空費している。非常事態のいま、挙国一致内閣のもとで英知を結集すべきなのは、自明ではないか。
 ナチスドイツの侵略が風雲急を告げていた年、英国はチャーチル首相による挙国一致の戦争内閣を擁立。その直前、統率力を失ったチェンバレン首相に、ロイド・ジョージが辞職を迫って言ったという。「政府が最善をつくしていることに信頼を寄せている限り、国民はあらゆる犠牲も覚悟する。首相が模範となるべきだ。首相がその任を犠牲に供するほど、戦争の勝利に貢献するすることはない」(チャーチル「第2次世界大戦」から要約)

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■日経新聞2011.6.10
 大機小機  「民」は動き始めた
  今回の大震災を機に将来に希望を灯す日本人の可能性を示唆するいくつかの事象が表れてきているように思う。
 慶応大学「三田評論」の最近の号に、吉村昭さんが書いたエッセーが紹介されている。関東大震災時に横浜で震災に遭遇したある英国人が、非常時にも礼儀を忘れずおだやかで落ち着いた日本の市井の人々の姿に本当に驚いた、という話である。
 今回の大震災でも、冷静に事実を受け入れ耐えようとしている被災地の人々の姿を、
海外の人々はある種、畏敬の目をもって見ていると伝えられている。
また義援金がこれまでにない規模で集まっている。ボランティア活動が様々な形で精力的に実行されている。日本社会に「公共」とか「共助」の心が一気に浸透してきた感さえある。
 以前この欄で、統計数理研究所のデータをもとに、人□減少が現実になるにしたがって国民意識が「よりよい社会を作る」「頑張る」「冒険する(リスクをとる)」という方向性から離れてきつつあるのではないか、と指摘したことがある。しかし、国難ともいうべき今回の事態に遭遇して日本人の意識構造は大きく変わる可能性が出てきた。

 内にこもりがちだった企業も将来に向かってリスクを取り始めた
 最近、日本企業による海外企業の買収が目立って増え始めたとか、設備投資を積極化させているといった記事が目立ってきていることはその証左といえよう。
 以上のように個人も企業も、「民」は困難を果敢に乗り越えようとしている。
 いうまでもなく問題は「官」である。
 国の重大な危機に直面して日本の政治家はなお、かけがえのない貴重な時間を政争に空費している。

非常事態のいま、挙国一致内閣のもとで英知を結集すべきなのは、自明ではないか。
 ナチスドイツの侵略が風雲急を告げていた1940年5月、英国はチャーチル首相に
よる挙国一致の戦争内閣を擁立した。その直前、ロイド・ジョージが統率力を失ったチ
ェンバレン首相に辞職を迫って次のように言ったという。
「政府が最善をつくしていることに信頼を寄せている限り、国民はあらゆる犠牲も覚悟する。首相が模範となるべきだ。首相がその任を犠牲に供することほど、この戦争の勝利に貢献することはない」(チャーチル「第2次世界大戦」から要約)。(一直)

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