応用出来る「ハインリッヒの法則」
「ハインリッヒの法則」(1:29:300)」は、労働災害だけでなく交通事故事例や苦情・トラブルなど、いろんな場面で応用されている。
この法則は、アメリカの損害保険会社の安全技師であったハインリッヒ(1886~1962年)が1929年に発表した論文に掲載された。
以後、多くの著作物等に引用され、その結果、ハインリッヒは「災害防止のグランドファーザー」と呼ばれるようになる。
ハインリッヒは、労働災害事故を統計学的に丹念に調べたところ、事故について現れた数値は『1:29:300』であった。その内訳は、死亡・重体事故が1件あったら、その背後には、29件の軽症事故があり、そして300件ものヒヤッとさせた危うく大惨事になることがあったとされる。
この法則は、単に事故防止だけでなくビジネスの現場でも活用されている。
例えば、1件の大失敗の裏には29件の顧客から寄せられた苦情があり、更にその裏には、300件の「しまった」と思うヒヤリ・ハットがあるはず。
また、交通事故防止の講習でも、1件の死亡事故の陰には29件の人身事故があり、更にその裏には300件の物件事故があると説明していた。
最近、ホームからの転落事故防止にホームドアの設置が急がれている。
この駅のホームから線路に転落し1件の死亡事故が発生した裏には、きっと29件前後の転落事故があるだろうし、300件ものヒャッとした場面があってもおかしくない。
いずれにしても、この「ヒヤリ・ハット」の段階で何らかの手を打つことの大切さを教えている。
具体的に述べるなら、遅刻癖があるなら目覚まし時計を二個準備する。
約束を忘れがちなら、手帳にメモする癖を付けて、毎日確認する癖を付ける。
酒を飲み過ぎるなら、間違いなく午後9時には切り上げると周囲に公言するなどの対策をとり習慣化する以外にない。
この法則は、健康管理にも応用できる。
禁煙、適量の飲酒、腹八分目の食生活、定期的な運動習慣など健康にいい習慣を365日積み重ねることで、29件の風邪や下痢、頭痛などの軽微な病気を防ぎ、結果的に1件の致命的な大病を防ぐことができるものと思う。
また、
300もの善行を重ねれば、そのうちきっと29件のいいこと、そして、生涯に一度の最高の大当たりも1回はあるのかも知れない。
しかし、見返りを期待して善行を重ねても、いいことがやってこないのは当然だ。
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