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2011年1月16日 (日曜日)

「タイガーマスク現象」に想う

 「児童養護施設」は保護者のない児童、虐待されている児童、その他養護を要する児童を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設とある。
 平成19年現在で約3万1千人の児童が、575 施設に保護されているという。01221_01
 何が動機で発端なのか知らないが、日本津々浦々の「児童養護施設」などで起きている伊達直人による寄付は、「タイガーマスク運動」、或いは「タイガーマスク現象」と呼ばれているという。
 
 「タイガーマスク」は40年も前ヒットした劇画、テレビでアニメ放送もされた。
 原作は梶原一騎、辻なおきが漫画を担当した。
 孤児院“ちびっこハウス”で育った伊達直人は悪役レスラー養成機関「虎の穴」にスカウトされる。
 数年後、無敵の黄色い悪魔「タイガーマスク」としてアメリカのリングにあがる。
 日本に帰国した伊達は、素性を隠しながらファイトマネーを経営難の孤児院“ちびっこハウス”に寄付をするが、虎の穴への上納金を支払うことができなくなってしまい、次々と刺客が送り込まれてくるというストーリーだった。
 伊達直人は劇画の設定では年齢22歳、身長181㎝、体重87㎏となっている。
 当時20歳前後だった当方も、「あしたのジョー」や「巨人の星」などの梶原一騎原作ものは、よく見たものだ。

 このタイガーマスク現象は、昨年2010年12月25日のクリスマスの朝、群馬の児童相談所に伊達直人名義でランドセル10個が届けられていたことから始まったという。
 他にも、神奈川県小田原市の児童相談所、厚木市の児童相談所、静岡市の児童養護施設、jまた、山形県
新庄市の児童養護施設には米5袋・白菜11個・ネギ44本・現金1万円が伊達直人名義で贈られたことなどが報道された。
 民主党政権でズタズタの日本だが、国民の精神はまだまだ捨てたものではない。
 願わくば、マスコミも正体探しをしないで欲しいし、伊達直人たちも正体を見せないで欲しいものだ。

 ブームの背景には、当時の劇画に夢中になった団塊世代も、比較的生活に余裕が出たことや懐古心が交錯しているのだろうか。
 これを機会にアニメ放送を検討してもヒットすることだろう。

 一方、もう一つ大切なことは、児童養護施設を利用せざるを得ない児童が、国民全般が豊かになり、更に少子化が進んで子供が少なくなっているというのに、一定数存在することにも目を向ける必要がある。
 この児童数が現象しない
背景には児童虐待があり、その主因は”家庭崩壊”そしてDVがあると見ている。
 DV(ドメスティックバイオレンス)とは、夫婦間や恋人間で発生する暴力被害のことを言う。それではDVは何故起こるのか。
 よく、ストレス・酒・薬・怒り・性格異常などが上げられるが、必ずしもストレスが高い仕事をしている人がDVを起しやすいとは言えない。酒や薬も暴力へのハードルを低くさせるかも知れないが直接の原因ではないようだ。
 「タイガーマスク現象」から、こんなことを考える機会にした。
 マスコミも単なる美談として加熱報道するだけでなく、一段深く掘り下げた内容を国民に知らせて警鐘を鳴らして欲しいものだ。

Photo

タイガーマスクの歌

作詞:木谷梨男 Photo_2
作曲:菊池俊輔 
  
1 しろいマットの ジャングルに
  きょうも あらしが吹きあれる
  ルール無用の 悪党に
   正義のパンチを ぶちかませ
  ゆけ ゆけ タイガータイガー タイガーマスク
2 3本ロープの ジャングルに
  もえる野獣の 無法者
  しまのガウンを ひるがえし
  やつらのきばを 折ってやれ
  ゆけ ゆけ タイガータイガー タイガーマスク
3 草も木もない ジャングルに
  血をよぶ わなが 待っている
  フェア・プレーで きりぬけて
  男の根性 みせてやれ
  ゆけ ゆけ タイガータイガー タイガーマスク


さらば! タイガーマスク

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