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2010年11月 1日 (月曜日)

忠犬ハチ公と山形県の関連

Photo_2

 「忠犬ハチ公物語」が山形県鶴岡市と深く関連していることをご存じだろうか。
 この物語は、鶴岡出身の斎藤弘吉氏が、昭和7年10月4日付東京朝日新聞に、『いとしや老犬物語、今は世になき主人の帰りを待ちかねる7年間』という見出しで投稿し報道されことで、全国的に有名になってしまったことに始まる。

 ハチ公は、現在の東急本店近くに住んでいた飼い主(上野英三郎教授)が亡くなった後も駅前で帰りを待ち続けた「忠犬」。ゆかりの地、渋谷駅前の銅像付近は「ハチHachiko_2公広場」として待ち合わせ場所の目印として全国的に有名だ。
 最近、小生は30年ぶりに、この地を勤務場所に選んだ。
 理由は、ハチ公が郷里山形県と縁があることもあるが、個人的にも、この土地とは縁の深さと愛着を感じていることにある。
 
 さて、このハチ公が有名になる切っ掛けを作った斎藤弘吉(明治32年~ 昭和39年)氏のことだが、斎藤弘吉氏の略歴はウィキペディアによると、
1899年、山形県西田川郡鶴岡一日市町(現・鶴岡市)に生れる。
1928年(昭和7)5月、日本犬保存会を創立し、日本犬の調査を開始する。
         7月、調査中に偶然ハチの存在を知る。
         8月、日本犬保存会、第一回犬籍簿にハチの来歴を掲載する。
      10月4日、渋谷駅で邪険に扱われているハチを哀れみ、ハチのことを
            東京朝日新聞に寄稿した。
1933年6月、この頃、弘吉と友人で同じ東京美術学校出身の彫刻家・安藤照より、
     「ハチ公をモデルにして彫刻をつくり、秋の帝展に出したい」と依頼がある。
1934年1月9日、ハチ公銅像建設会が発足し発起人となって募金活動を始める。
とある。
 因みに、齋藤弘吉の妻は辻輝子といい、日本の女性陶芸家第1号、仙台万華鏡美術館名誉館長でもある。また、初代ハチ公の作者、彫刻家・安藤照氏は、鹿児島・城山の西郷隆盛像の作者でもある。このモデルは山形県人だったことは紹介した。
 現在のハチ公は安藤照氏の子息・安藤士氏の作品だ。

斎藤弘吉は自著『日本の犬と狼』のなかで
 「(ハチは)困ることには、おとなしいものだから、良い首輪や新しい胴輪をさせると直ぐ人間に盗みとられる。(中略)また駅の小荷物室に入り込んで駅員にひっぱたかれたり、顔に墨くろぐろといたずら書きされたり、またある時は駅員の室からハチが墨で眼鏡を書かれ八の字髯をつけられて悠々と出て来たのに対面し、私も失笑したことを覚えている。夜になると露店の親父に客の邪魔と追われたり、まるで喪家の犬のあわれな感じであった」、「なんとかハチの悲しい事情を人々に知らせて、もっと、いたわって貰いたいものと考え、朝日新聞に寄稿したところ、その記事が大きく取り扱われ、昭和七年十月四日付朝刊に『いとしや老犬物語、今は世になき主人の帰りを待ちかねる七年間』という見出しにハチの写真入りで報道され、一躍有名になってしまった。(中略)
 朝日の写真班員の来駅で駅長がびっくりしてしまい、東横線駅ともども駅員や売店の人々まで急にみな可愛がるようになってしまった」、「有名になるといつの世でも反対派が出るもので、ハチが渋谷駅を離れないのは焼鳥がほしいからだと言いだす者が出た。ハチに限らず犬は焼鳥が一番の好物で、私も小林君もよく買って与えていたが、そのためにハチが駅にいるようになったものでないことは前述の通りである」

■山形県鶴岡ハチ公保存会Hatikou_2
 山形県鶴岡市に犬の石膏像が正体不明のまま鶴岡市役所藤島庁舎(旧藤島町役場)で保管されていたが、平成18年、同市在住の薬剤師・高宮宏の手により、渋谷駅の2代目銅像を製作するときの試作品であることが判明した。
 安藤士は昭和22年にこの石膏像を制作していたが、本体の銅像を制作した後に、この石膏像が藤島町出身の映画制作会社役員に引きとられ、その後持ち主を転々として最終的に藤島町役場で保管されているものだった。現在、この石膏像は鶴岡市役所藤島庁舎で保管されている。

■ワンサくん「忠犬ハチ公の唄」

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