« 地元向け日本酒「十四代」 | トップページ | 庄内で撮影された「十三人の刺客」 »

2010年9月16日 (木曜日)

「刈屋の梨」対「角田市の梨」

 昨日は、山形県酒田市「刈屋の梨」と宮城県角田市「JAみやぎ仙南」の梨、双方の知り合いからの王様「豊水」が同時に送られて来た。
 今朝、娘が職場の人達にと随分運んだが、冷蔵庫に入り切れないほどある。

 この時期の和梨、特に「豊水」のみずみずしさは極上だ。
 郷里の「刈屋の梨」は、ブランド梨として都内でも知られるようになった。
 以前「刈屋の梨はブナが育てている」と、このブログでもお知らせした。
 http://z-shibuya.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-d992.html
 今回は、宮城県角田市のJAみやぎ仙南の梨も中々美味いので紹介Nashi_j1_12したい。
 この土地から、梨が届くようになって6~7年経つ。

 実は、ガダルカナル島の戦争遺品の調査で「遺髪・爪」が入った封筒を、ご遺族に届けたことが切っ掛けだ。
 ある日突然、アメリカから
 「遺髪や爪が入った封筒が見つかった。封筒には、『昭和17年12月9日仙石○雄』と書かれ、塩竈神社のお守りも一緒にある。遺品を拾った場所はガダルカナル島。遺族を調べて欲しい。」という内容で依頼が来た。P_6_ihatu
 きっと、昭和17年12月9日に突撃を前に、死を覚悟した仙石○雄さんは、「遺髪や爪」を何とか故郷に届けて欲しいとの願いを込めて封筒に入れたのだろうか。それとも戦死の日時なのか。いずれにしても、 「遺髪や爪になっても故郷に戻りたい」という気持ちが痛いほど伝わり、「何とか探し出して上げねば」と、調査に力を入れた。
 
 昭和17年10月初旬、ガダルカナル島には、仙台「勇」第二師団の、仙台歩兵第4連隊新発田歩兵第16連隊会津若松歩兵第 29連隊の1万数千名が送り込まれている。
 そして、ガ島の戦況の流れなどからして、仙台・第4連隊の可能性が一番高いとみた。
 まず、細かい調査の前に、厚生労働省の援護局援護企画課と、宮城県庁の戦争犠牲者を援護する部署に、名前からの調査依頼を試みたが、家族関係からの照会には応じるが、他人には教えることは出来ないと、にべもなく断られる。
 家族が分からないから尋ねているのに、バカにしたものだ。

 このような公的機関が、
 どのような返答をするかは概ね分かっていたが、一応手順を踏む必要がある。
 個人情報保護法が施行されてから、一層、融通が利かないことは分かっているが、最初から調べる意欲が無い感触を知ることも大切だ。
 これは嫌みではない事実だ。
 次に、第二師団(にしだん)遺族会の責任者を調べ、戦死者名簿を見てもらうが仙石○雄さんの名前は無かった。戦死者の遺族が遺族会に全員入っている訳でない。
 後に、仙石さんは角田市の遺族会に入っていたことが判明する。
 ただ、宮城県内に電話しているうちに「仙石姓」は宮城県南部に点在していることが分かった。塩竈神社も参考にしたいが、多すぎて絞り込むことは難しい。

 結局は104から各市町単位に電話番号から直接聞き出す作戦に切り換えた。
 当てずっぽうで、宮城県南部から調査を開始した。
 まず白石市の「仙石姓」に何軒か電話したが全く反応が無く、次に調べた角田市に30軒ほどの「仙石姓」が集中していることが判明する。
 そして、電話しはじめ10数軒目で、ズバリと的中した。
 「仙石○雄」さんの、に当たる方が84歳でお元気だった。
 ことの経緯を説明する。
 いつも、この説明に時間がかかるが、仙石さんは兄さんの名前を久々に聞いて、とても若々しい声が返って来たことを記憶している。
 きっと、60数年ぶりに兄さんに巡り逢った錯覚になったのだろう。

 今日も梨が届いて、直ぐお礼の電話を入れたが90歳でお元気だという。
 兄さんの分も長生きして下さいと告げた。
 当時、当方の父親も元気だったので、このことを教えると、「お前も、中々良いことしてるの」と驚いていた。父親もニューギニアの戦地から戦友の「遺髪・爪」を、遊佐町下藤崎の実家に届けている。母親には、親子で似たようなことをするとはと笑われた。

  宮城県角田市の梨は戦前から作っているそうだ。仙石さんも梨農家の一軒だ。
 きっと、ガダルカナルで戦死された仙石○雄さんも知っている味と思う。
 かみ締めて戴くことにする。
 どっちが美味いかは判断がつかない。
http://www.miyagi.coop/coop/sanchoku/kudamono/nashi.htm

Photo_2

|

« 地元向け日本酒「十四代」 | トップページ | 庄内で撮影された「十三人の刺客」 »

09 共産主義国・中国のこと」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1208592/36753586

この記事へのトラックバック一覧です: 「刈屋の梨」対「角田市の梨」:

« 地元向け日本酒「十四代」 | トップページ | 庄内で撮影された「十三人の刺客」 »