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2010年9月21日 (火曜日)

ねじれの原因は小選挙区制

 平成22年度補正予算案や郵政改革法案を成立させる方針で、10月中旬(早ければ6日)には「臨時国会」の開催が予定されている。
 会期は12月中旬までの約2カ月間であろう。Dnam
 きっと、政権与党の民主党は短期間に成果を上げたいところだが、「ねじれ国会」では見込み通りには行かないはずだ。
 この「ねじれ国会」は「小選挙区制」に起因することと、弊害等を考察する。
 
  「ねじれ国会」は、国会機能の大きな損失であると心ある人は、自民政権当時から指摘していたが、政権交代を期待するマスコミは無視し、自民の困りようを意地悪く報道していた。 
 それが、今、逆の立場になった「ねじれ」に対しては、「自民は経験を生かして、政権与党の民主に協力すべきだ」とする論調が多いから勝手なものだ。1
 これに対して、自民は表向きには「民主のような反対するだけの党ではない」と語るが、あれだけダメージを受けたからには、簡単には行かないだろう。
 ねじれが発生する原因の一つに「小選挙区制」があるが、この制度導入に、殆どのマスコミが応援したことから、小選挙制の欠陥を大きく取り上げることはまずない。

■小選挙区制導入の経緯
 現在の小選挙区制は、1選挙区から1名を選出する選挙制度で、選挙区は300区、更に、比例区選出の「200 人」の計 500 人が定数だ。
 現在は「小選挙区比例代表並立制」と呼ばれる。
 この制度は1994年、政治改革の一環として、ケンケンがくがくの大論争の末に導入された。大きな目的は、有権者がどちらかの政党に多数を与え、二大政党が起こり易くする。
 そして、国民の支持を得た政党と首相による、強い指導力の発揮を期待した。
 他にも、金権選挙になりにくいとか、党内派閥がなくなるなどの理由を上げていた。
 しかし、「ねじれ国会」による弊害まで見通した論評は記憶にない。

■小選挙区制の弊害
 理由1:「死に票が多すぎる
  小選挙区では、当選した候補者以外に投じられた票はすべて死票となる。
  つまり、当選の確率が低い泡沫候補に投票しても『死に票』になるから、投票場に
  行く足が鈍る。当然ながら投票率が低くくなり、政治に関心が薄れる。
 理由2:「政治家の質が劣化する
  一軒一軒訪問して身近な問題を吸い上げるような「どぶ板候補」と呼ばれる人材が
 当選し易くなる。狭い選挙区からは、その街の身近な問題にばかりに目が行き、将来
 の日本を見据えた政策や強い政治力、国家感を持った政治家は育たない。
 理由3:「選択肢が少ない
  基本的に、二大政党の候補者からしか選択視がないから、政策が限定される。
  “選択肢が少ない”ことは、この制度の致命的な欠陥だ。
  その結果、理由1とダブルが選挙離れ、政治離れが加速する。
 理由4:「一票の格差が大きい」
  選挙区を細分化するため、「一票の格差が大きくなる」などの問題が上げられる。

日本には中選挙区制が合う
 日本が以前採用していた、一つの選挙区から2~5名位の議員を選ぶ中選挙区制は、日本のように国民が政治への参加意識・意欲の薄い国には相応しいと思う。
  党の好き嫌い、政策の良さ、候補者の人柄などの選択肢が多い方が日本らしい。
  そのうち、国会議員の定数是正も検討されることだろうから、この機会に、衆議院議員は、例えば人口約50万人から一人を基準に選出する。
 すると、山形県は現在の人口は約120万人だから、衆議院議員は二人となる。
 この基準では、東京などの人口の多いところは多過ぎると批判されるから、大都市は100万に一人とし、格差はギリギリ2倍以内が妥協案となろう。
 そして、衆議院議員250人、参議院100人で十分すぎる。
 更に、憲法改正の折りには参議院は廃止すれば、一段とスッキリする。

都道府県の人口(2006年の資料による)

都道府県人口
総数 127788743
東京都 12658633
神奈川県 8837640
大阪府 8824678
愛知県 7296527
埼玉県 7078131
千葉県 6077929
北海道 5632043
兵庫県 5592939
福岡県 5055777
静岡県 3793153
茨城県 2971798
広島県 2875488
京都府 2644075
新潟県 2419889
宮城県 2354992
都道府県人口
長野県 2189094
岐阜県 2104361
福島県 2080186
群馬県 2019297
栃木県 2015105
岡山県 1954344
三重県 1867696
熊本県 1835909
鹿児島県 1742965
山口県 1483531
長崎県 1466512
愛媛県 1459988
青森県 1423425
奈良県 1416323
滋賀県 1387110
岩手県 1374699
都道府県人口
沖縄県 1368137
山形県 1207513
大分県 1206174
石川県 1171791
宮崎県 1148414
秋田県 1134033
富山県 1109205
和歌山県 1028424
香川県 1009328
山梨県 881071
佐賀県 862547
福井県 818975
徳島県 804849
高知県 798640
島根県 736882
鳥取県 603987

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