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2010年8月 4日 (水曜日)

重点港湾43港(含む・酒田港)

 集中的に整備する「重点港湾」43港に、山形県酒田港も選ばれたという。
 まず、関係者はホッとしたことであろう。Sakataph01_3
 この「重点港湾」という言葉は、港湾法の「重要港湾」に似ているが、実は昨年12月、民主党が政治主導を世間に示す意味合いから出てきた言葉だ。
 簡単に言うなら、民主党が票集め目的に、その地元に恩を着せる政策の一つと見ている。

 「重点港湾」に指定した港には、「投資先を絞り込み、港湾の国際競争力を高める」と謳い文句にあるから、指定されれば国家予算が重点的に配分される。
 酒田港のライバル港は、新潟港や秋田港であろうから、競争力を高める意味でも今回の指定は重要だった。
 しかし、選定基準が、「原則11」、「一定の取扱貨物量」等の選定基準から、まず外れることはないと見ていた。
 唯一の弱点は、酒田港の2007年の貨物取扱量は337万トンで、103港のうち60位であることと、定期コンテナ船は週1便の釜山航路だけということだった。
 決定までの一連の報道を見ていると、前原国交省、県知事、酒田市長ら関係者が自分の手柄の如くアピールしていることが気になる。
 この指定は、ほぼ常識的なもので、殊更アピールするほどでなかろう。
 この決定までは、各自治体が執拗な陳情合戦を繰り広げたことであろうが、
 報道などからは、関係者の民主に媚びたイメージが強すぎる。最近の陳情は、民主党支持を迫る「踏み絵」の場になっているとの見方が一般化している。
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 「港」は、古くは、河川の河口や湾や入り江といった船の停泊に都合の良い天然の地形が港として使われていた。やがて桟橋や岸壁が作られ、海運の発達によって船の規模が拡大するとともに施設は充実され、沖に突堤を突き出すようになる。

 酒田港も、同様のプロセスをたどり、主要交通網が鉄道に奪われる明治までは、「日本海時代」の拠点港だった。
 今回、秋田港や酒田港などが「重点港湾」に指定されたことで、日本海側の玄関港機能がより強化され、発展につながることが期待される。
 なお、新潟港は港湾法による「特定重要港湾」のため、今回の「重点港湾」指定から除外されている。

港湾法に言う「港湾区分」は、
特定重要港湾~重要港湾の中でも国際海上輸送網の拠点として特に重要な港湾
重要港湾~国際海上輸送網または国内海上輸送網の拠点となる港湾など
地方港湾~重要港湾以外で地方の利害にかかる港湾
56条港湾~港湾区域の定めがなく都道府県知事が港湾法第56条に基づいて公告した水域
避難港~小型船舶が荒天・風浪を避けて停泊するための港湾
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■重点港湾に酒田港、県、市、企業歓迎 知事「環日本海物流盛んに」
                           (2010年8月4日  読売新聞)
 全国の重要港湾103港のうち、新規の直轄港湾整備事業の着手対象となる「重点港湾」の43港に3日、県内唯一の重要港湾である酒田港が選定された。昨年12月に示された国の方針に対し、県や地元の酒田市、港湾関係者が続けた要望活動が結実。関係者は今後の整備促進や、国指定のリサイクルポートとして関連企業のさらなる集積を期待している。
 「重点港湾」の選定は、前原誠司国土交通相が進める国の直轄公共事業の「選択と集中」の一環として行われた。
 選定されれば国の予算が集中的に投入されるが、選定外となれば、新規事業を国の事業として実施できなくなるなど、港湾整備が停滞すると懸念されていた。選定作業は、貨物の取扱量実績や地域の拠点性などを基準に進められていた。
 前原国交相は「1県に1港」との方針を今年6月に示していたが、酒田港の2007年の取扱量は重要港湾103港のうちで60番目と低水準。選定対象は約40港と想定されており、選ばれるかは不透明で、吉村知事や地元・酒田市の阿部寿一市長、港湾関係者などは国交省や民主党本部に要望活動をしていた。
 この日の発表を受けて、吉村知事は、「山形県にとって大変に喜ばしい。酒田港に貨物を集めて、環日本海物流を大いに盛んにしたい」と歓迎。阿部市長も、「高速道路の無料化を追い風とし、県内企業の酒田港利用促進を図りたい」などとするコメントを発表した。
 酒田港の活性化や北東アジアとの貿易促進などに取り組む東方水上シルクロード貿易促進協議会(酒田市)の新田嘉一会長は記者会見で、「『重点港湾』に選定されるかどうかは庄内、山形県にとって死活問題だった。知事が先頭になってがんばってくれた」と喜んだ。酒田港に立地する企業も今回の選定を歓迎する。酒田港で石炭などを輸入している酒田共同火力発電(酒田市)の中野正幸・管理部部長は、「船が大型化していく中で、それに対応できる岸壁の強化や航路の浚渫(しゅんせつ)工事などは欠かせない。港湾整備が滞れば、我々の事業にも支障が出かねなかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

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