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2010年8月12日 (木曜日)

鳥海山にブナを植える会

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 ブナ林は、大昔から人間生活と密着している。
 
 かつて、同じ職場に「鳥海山にブナを植える会」に参加している人がいた。
 年数回、その活動のために東京から鳥海山麓に出かけているという。
 当方が、鳥海山近くの出身と知り、ブナのことを熱く語られてしまった。

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 「ブナと人間社会」は縄文の昔から、切っても切れない関係があるという。
 ブナの原生林は自然の摂理、つまり循環サイクルがあって人間はその恩恵を受けながらその周辺で生活して来た。
 このことは、青森県の三内丸山遺跡などの発掘で証明されている。

 当然、人間だけではなくブナ林を頼りに生きてきた動植物も同じこと。
 ブナ林は、ドングリ、クリ、トチ、アケビなどの木の実、キノコやワラビなどの山菜の採取、更に、野兎などの狩猟の場所となる。
 また、ブナ帯を流れる清流には、イワナやヤマメなどのサケ科魚類が多く生息し、天然のアユやマスの遡上する地域でもあるという。

 そして、ブナの腐葉土層は、水を溜めるダムと言われ、腐葉土から栄養分をもらい受け、それが鳥海山一帯の豊富な湧水になる。
 この水によって、農産物の野菜や果物は勿論、近海の魚介類jまで美味しくなる。
 以前、「刈屋の梨はブナが育てている」と紹介したが、ブナの恩恵を一番受けているのが、これらを毎日食することができる地元の人達だ。

 「里山」という言葉の提唱者で、森林生態学者の四手井綱英(1911年11月30日~2009年11月26日)先生は『ブナ帯文化』という本の中で、
 「1937年(昭和12年)の春、最初に就職したのは、山林局の秋田営林局・本荘営林署であった。」、「平野部や山裾には暖温帯性の落葉広葉樹林といわれるクヌギ、アベマキの林やケヤキの大木も残っているが、ほんの少し山地に入ればそこは世界の北半球冷温帯特有のブナを主として、ミズナラの混じった森林が広く分布しているのである。
 このブナ林は鳥海山腹をくまなく覆っていたといってよい。
 山裾はいわゆる里山で、薪炭の生産のため二次林化したり採草地化した所も多かったが、少し奥地へ入るとヘクタール当たり数百立方メートルにもな461507るブナの原生密林もあり、疎立した大木林もあった。」
 と、鳥海山のブナ林を紹介したこともあった。

 しかし、鳥海山のブナが危機にあるという。
  特に戦後、鳥海山麓のブナ林が伐採され、茶色の山肌が見える所が多くなった。
 この、伐採された広大な跡には、スギやカラマツなどの人工林に変えられたり、チシマザサに埋まったりして、ブナの再生が不可能になっているという。
 
 この危機に立ち上がったのが鳥海山にブナを植える会だ。
 この会のことを、勝手に紹介させて頂くことにした。
 現在、会員数650名
 活動の輪が、もっと広がることを期待している。
 そして、
ブナの大切さに気づいて立ち上がって欲しい。


鳥海山にブナを植える会
http://www.naruhodosya.co.jp/bunanokai.htm

■ 「なぜ今ブナなのか」 (PDF)
 会報37号 2008年1月 (PDF)
 ・・・会報の最新号をご希望される方は、事務局までお問い合せ下さい。
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   お問合せ先  鳥海山にブナを植える会 事務局
             〒018-0133
            
秋田県にかほ市象潟町字源藏潟1-26(須田方)
            Tel・FAX 0184-43-3549

              メール choukaisan.buna@gmail.com
        

              

主な活動内容  
1.植樹(地ごしらえ)  2.植樹後の手入れ(追肥、下刈り)  3.育苗(種取り、
苗圃への移植、草むしりなど)  4.自然観察   5.講演会 
  年会費1000 円、入会金0円、会員数650名 Photo_3

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