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2010年5月15日 (土曜日)

普天間移転の「ウルトラE」は?

 普天間基地移転の「ウルトラE」は、うるま市の「浮原島」か?

 個人的には、かねてから当ブログにも記載しているが、自民が進めていた「辺野古案」に落ち着くと思うが、このような案もあるので紹介しておく。

 「普天間基地移設問題」は鳩山政権の試金石だ。
 だが、このところ、変に自信を持ったコメントが目に付く。
 この腹芸が本物なら、国民はなかなかの芸を見たことになる。

 もし、鳩山首相がキャンプ・シュワブ案以外のところに持っていったとしたら、この「浮原島」と言われ、アメリカ側も納得する案だという。
 この島の発音は「ウキバルジマ」という完全な沖縄弁だ。

  鳩山総理は「最低でも県外」の公約は断念しても、自民党政権当時のキャンプ・シュワブ海上案以外になんとか持って行きたい願望が見える。Honshi1006_2
 衆議院308議席を持つ民主党のメンツにかけても、前政権の自民案以外のところに持って行きたいのだろう。
 「浮原島」は「うるま市」にある。
 面積は254千㎡、無人島だ。
 
 「軍事研究・6月号」を読んでいる。
 普段は読まない本だが、「普天間基地移設の大本命『浮原島』“決着”するにはこれしかない!」が目に停まった。
 「普天間基地移設の大本命『浮原島』」の項は比嘉真実/安次嶺寿の連名のようだ。
 「普天間基地移設の決定打は浮原島移転案である」と両氏は述べている。
 果たして、これが本物の腹案なのか。

Canvas1

軍事研究・6月号『普天間基地移設の決定打は浮原島移転案である』
 普天間基地移設の決定打は浮原島移転案である。
 こうして浮上した様々な案のなかで、たったひとつだけ現実的な代替案になり得るものがある。それが2010年3月に入ってから浮上してきたホワイトビーチ沖移設案と呼ばれるものだ。
 この案はどれはどの現実性があるのだろうか?
 まずその地勢だが、沖縄本島中部東側の海上にある浜比嘉島のさらに東の海上、位置的には勝連半島の南端から見て真東に4キロの地点にある浮原(うきばる)島が、本移設先案の舞台となる。
 勝連半島中部から東に延びる海中道路で平安座(へんざ)島に向かい、そこから南へと続く浜比嘉大橋を渡って浜比嘉(はまひが)島へ。耶覇からだとクルマを使って一時間から一時間半ほどだ。平安座高の先にある伊計(いけい)島にはミニリゾートがあって、夏の休日にはここまで足を伸ばしてビーチパアティというのがちょっとした遠乗り感覚で楽しい。それらの島の南東側の海岸線から望むことのできる小島が浮原島である。
 浮原島は、行政上はうるま市に所在する周囲2キロはどの無人島で、戦前までは人が住んでいた。
 現在は陸上自衛隊が管理する日米の共同使用訓練場として使用され、陸海空自衛隊のほかに米海兵隊もここで訓練を実施し、自活訓練などがよく行われている。
 自活訓練というのは、航空機から脱出したパイロットが無人島に漂着した際などに必要となるサバイバル訓練のひとつである。多くの報道では計画を「ホワイトビーチ沖移設案」と呼称しているが、この浮原島の周囲を埋め立てて基地を建設するのだから「浮原案」とするのが正しい。本橋では、この計画を「浮原島移設案」として話を進める。
 ここまでに何度か触れているように、移設に絡む海兵隊のニーズのなかには「50キロルール」ともいうべきものが確実に存在する。
 これは航空基地と訓練地域が互いに50キロ圏内に存在するというものだ。
 効率面ひいては安全面からこれは支持されるべきことだが、浮原島移設案はこの50㎞ルールにまったく合致し、しかも中部訓練場や北部訓練場、伊江島に向かう途上のほとんどは海上であり、ヘリコプターは市街地上空を低空飛行する確率が非常に低い。
 普天間基地と比較すれば桁違いに安全性が高く、またキャンプ・シュワブ陸上案が出たおかげで本来ベストである現行案と比しても遜色ない。
 位置的な問題はわかった。では、移設先として建設すべき規模はどの程度のものになるのだろうか。結論から言えば、1600m以上の滑走路と60機の機体を駐機できるエプロン、整備用格納庫や生活地区、物資を陸揚げするための桟橋、それに弾薬関連施設を加えた総合的な施設となるのが望ましい。とくに弾薬関連施設は、海兵隊のヘリコプターが嘉手納基地(普天間基地ではなく)に離着陸する回数を減らせる重要な施設である。  
 これもまた各マスメディアで触る機会が少ないが、普天間基地には、実は弾薬類をハンドリングする能力がない。弾薬類を機体に搭載あるいは卸下するためには、周囲に安全帯を設けたアーミングゾーンが必要になるのだが、狭い普大間基地にはそれがなく、海兵隊のヘリコプターは嘉手納基地に着陸してその作業を行っている。
 沖縄国際大学でCH53の墜落事故が発生したときに「劣化ウラン弾が搭載されていた」と騒いだマスメディアもあったが、普大間基地を離着陸する機体には、もともとそうした弾薬が搭載されていないのだから騒ぎは空振りもいいところだった。
 訓練のために普大間基地を離陸したヘリコプターは、いったん嘉手納基地に着陸し、嘉手納基地のアーミングゾーーン内で弾薬の搭載作業を行う。こうした制約があるため、弾薬使用をともなう訓練に投じられるヘリコプターは、必ず嘉手納基地に立ち寄らねばならない。
 しかし、嘉手納基地はご存知の通り米空軍の基地。空軍機の運用が優先され、弾薬搭載作業のために普天間基地から嘉手納基地へ向かう、あるいは弾薬卸下のために嘉手納基地に向かう海兵隊のヘリコプターは、嘉手納基地を離発着する固定翼賛のために空中待機を余儀なくされることが多い。北谷と読谷周辺で海兵隊のヘリコプターによる騒音被害が現出するのは、そうした理由も一因である。
 「ならば空域が空くのを待ってから、嘉手納基地に向かえばいいではないか」と思うだろうが、民間航空機や自衛隊機も飛ぶ沖縄の空域は意外と混雑していてそうは簡単にいかないのである。長距離を飛び残燃料も乏しい航空機を先に着陸させ、ヘリコプターがその合間を縫うようにしてサッと嘉手納基地に進入する。
 それには旋回しつつ空中で待機するのがもっとも合理的で安全な方法なのである。
 浮原島移設案を突き詰めて考えていくと、白紙からのスタートであるだけに、そうした諸問題をまとめて解決することができそうだ。
 有力な計画案では浮原島を基点とし北北東に3.8キロ、西南西に約1.5キロ伸ばした線で囲まれる部分を埋め立て、そこに普天間基地の機能のすべてと、キャンプ・シュワブの一部機能(弾薬庫関連)と嘉手納基地の一部機能(海兵隊機の弾薬搭載卸下作業)を集約する。 

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