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2010年5月 1日 (土曜日)

世界に誇れる軍事戦略家二人

 日本が世界に誇れる軍事戦略家は、山形県鶴岡出身

 山形県庄内地方はかつて「庄内藩」が治めていたところだが、鶴岡出身の作家・藤沢周平の著書「海坂藩」のモデルでもある。
 「清河八郎」「大川周明」らはじめ、この地からは時に歴史的に重要な地位を占める人材を輩出している。
 ただ、派手さがなく、しかもマイナーなためか歴史の脇役的存在としてしか取り上げられる機会がない。近年では刀剣に関心を持つ人なら誰でも知っている鶴岡出身の佐藤寒山、酒田出身の本間薫山がいる。
http://z-shibuya.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-b092.html
 今回は、戦争論を語ること自体がタブー視される現在では、名前を知る機会が少ない二人を紹介する。

 日本が世界に誇れる軍事戦略家として二人の名を挙げる場合、海軍では『佐藤餓太郎』、陸軍では『石原莞爾』が挙げられるという。512nhaf50al__ss500_
 二人とも庄内地方鶴岡市出身だ。
 石原莞爾のことは比較的知られているが、今回は日露戦争勝利の立役者、佐藤鐵太郎のことをあと一歩深く知りたくて、「戦略論大系(9)佐藤鐵太郎」に目を通している。

 戦略論大系は12巻からなっているが、日本人はこの二人だけだ。
 佐藤鐵太郎は、当時の陸軍を完膚無きまで論破したという。
 当然、陸軍の石原莞爾は郷里の大先輩といえども反論している。
 もし、この二人が太平洋戦争においても、戦争全般を指揮していたらと想像するだけで面白い。

 なお佐藤鐵太郎のことは、日本帝国海軍の調査研究書なる『KAIGUN』と言う米国書籍でも取り上げられ、高く評価されている。

 戦略論大系では、佐藤の戦略思想の原点は、
 「自衛に遠かり、侵略に近くは必竟亡国の基」、
 つまり自国の地理的条件を無視して、防守自衛の限界を超え侵略に走る国は必ず衰退・滅亡する格言は証明されたという。日本もアメリカもだ。
 この言葉は日本が歴史の選択に直面して決断に迷うとき、どう生かされるのか
 この言葉に秘められたキーワードは色あせていないと見る。

 下段黒枠部分は同書の、戦略研究会副会長・中山隆志氏のあいさつ文から引用する。二人の戦略家としての先見性は、この挨拶文からも知ることが出来る。

戦略論大系(9)佐藤鐵太郎(編集・解題/石川泰志)』
戦略研究会副会長・中山隆志挨拶文(抜粋)
 第9巻は『佐藤餓太郎』である。山形県鶴岡生れ。
 海軍中将。秋山真之と並び称される日本海軍きっての戦略家、日本海軍戦略思想の創始者と言われる。
 秋山が海軍の具体的戦略・戦術をまとめて海車内に普及し、佐藤が国家戦略に通ずる部分を部外にも発信した。
 その思想は「帝国国防は防守自衛を旨とし、帝国の威厳と福利を確保し、平和を維持するを以て目的とす(帝国国防論)」るにあり、明治以来の陸主海従、大陸発展の国策に対して、マハンの影響と地理的環境等の似た英国の例に学んで軍備は海士随従を、大陸進出ではなく平和的海洋発展を主張した。日露戦争後の情勢に従い、太平洋の平和維持のため日英同盟の堅持と日米提携を希求したが、情勢の変化に伴い自主独立の海軍軍備の必要を主張するようになっていった。
 海洋国家であることを忘れたかのような現代日本人に対して、今なお警世の書として歴史的意義を有する。
 本巻には、中心となる『帝国国防史論』を含み、佐藤の思索の足跡を示す1892~1930年にわたる著作5件の重要部分を抜粋して掲載し、その海軍戦略思想の影響と歴史的意義を考察する。
 第10巻は『石原莞爾』である。
 佐藤識太郎と同じく山形県鶴岡生れ。陸軍中将。70全年の日本陸軍の歴史を通じて屈指の逸材と言われ、陸軍の枠を超えた軍事思想家である。
 戦争史の科学的研究に基づく独創的な戦争進化論から最終戦争による世界の統一を予言し、文明論的な日米対決の必然を確信し、この対決に勝利するための戦略として日本のみならず、満蒙、さらに東亜を含めて壮大な戦略を構想した。
 石原は理論だけでなく、その第一段階として満洲事変を自ら画策推進し、昭和史に絶大な影響を与えた。
 結果は見果てぬ夢に終ったが、将来の戦争手段・様相の予想は極めて正確で、第二次世界大戦後の核による全面戦争抑止効果を核兵器出現前に既に認識しており、困難な国際環境への対応の考察過程なども含め、石原理論はなお今日性を持っている。
▼戦略論大系(1)孫 子(編集・解題/杉之尾宜生)
▼戦略論大系(2)クラウゼヴィッツ(編集・解題/川村康之)
▼戦略論大系(3)モルトケ(編集・解題/片岡徹也)
▼戦略論大系(4)リデルハート(編集・解題/石津朋之)
▼戦略論大系(5)マハン(編集・解題/山内敏秀)
▼戦略論大系(6)ドゥーエ(編集・解題/瀬井勝公)
▼戦略論大系(7)毛沢東(編集・解題/村井友秀)
▼戦略論大系(8)コーベット(編集・解題/高橋弘道)
▼戦略論大系(9)佐藤鐵太郎(編集・解題/石川泰志)
▼戦略論大系(10)石原莞爾(編集・解題/中山隆志)
▼戦略論大系(11)ミッチェル(編集・解題/源田 孝)
▼戦略論大系(12)デルブリュック(編集・解題/小堤 盾) 

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