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2010年4月 9日 (金曜日)

洒落にならない「寺の引っ越し」

 最近落語に凝っている。とは言え聞くだけだが。
 アイポットに20話ほど入れてジョギング中に聞いている。
 走りながら思わずニヤリとする場面もあり、通りすがる人に「あの親父おかしいのでは」と思われるかも知れないが、気にしない。
 アイポットでは動きや表情が分からない欠点もあるが、話だけで面白みは十分に伝わる。一流の落語家の落ちはたいしたものだ。

 落語には「江戸洒落言葉」が話の落ちによく使われている。http://ginjo.fc2web.com/50on_daimeikensaku.htm
 「河童の川流れ」、「寺の引越し」、「山伏の合図」(ホラふき)、「夏場の火鉢」、「今度と化け物」、「湯屋の三助」(見るだけ)、「女の褌」(食い込むだけで力が入らない)、「ビッコの提灯」(上げたり下げたり)、最近の政界を指しては「馬糞の川流れ」等々だ。
 今回はこの中で、「寺の引越し」に触れると、
 続けて、「坊主行っても墓行かず」となる。
 お坊さんや寺院の建物は簡単に引っ越しが出来るが、墓の移転は大変だ。
 洒落言葉を使う場面としては、「仕事が遅い」ときに、「お前の仕事は、寺の引っ越しか」と言うことになる。
 仕事が「はかどらない」、「はかいかない」にも掛けてあり、洒落言葉の中でも奥行きがある。
 事実、この「寺の引っ越し」は大変なもので、たいていは都市計画等で寺の敷地を道路や鉄道が通過することになった場合に発生する。
 40年も前、白山通りの都営地下鉄三田線を造っていた当時、文京区内で仕事をしていたが、この地下鉄工事中に「寺の引っ越し」に首を突っ込むことになった。今、どの寺のことだったのか、白山下から白山上あたりの地図を見ているが、4・5軒のお寺があり、どれだったか正確には分からないほど変化している。
 道幅も四倍くらいに拡大し、道も東洋大学の裏側を通っている。
 いずれにしても、この辺りだ。
 ここの地下鉄はいわゆる「露天掘り」の方法で造られたもので、墓のある場所も遠慮なく掘って行くことになる。
 隣接の代換地には立派なお寺は早々に建てられたが、肝腎の地下鉄工事の先にある「墓」は簡単には移転出来ず工事は停滞ぎみだった。
 さらに工事の遅れに拍車をかけたのは、工事関係者の間に「幽霊が出る」という話が広がったから大変だ。そして、地下鉄工事の先端で掘削機を動かすオペレーターが工事をボイコットするようになったから始末が悪い。
 この白山付近で、地下鉄工事は計画から大幅に遅れた。
 この辺りの話は、面白いことが沢山あるので次回に回すが、「寺の引っ越し」には、「檀家の理解と連絡」、「新しい墓地・墓石の準備」など、諸々の調整が必要になる。
 実際の「寺の引越し」は洒落にならないほど大変なことだ。
 落語はこんな昔話も思い出させてくれる。
 この流れを巧くまとめれば「落語」になる。

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