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2010年3月 9日 (火曜日)

映画は国威発揚の手段だ

 米政府がハリウッド映画に国威発揚の手段として要請していることは有名な話だ。
 アメリカ国民を元気づけ、アメリカンドリームを賞賛し、戦争に向かう兵士達を激励する内容のハリウッド映画は枚挙に暇が無い。

 今回、和歌山県太地町のイルカ漁を撮った『ザ・コーヴ』がドキュメンタリー賞を受賞したこともみても、アメリカの国益を優先した賞であることがわかる。
 これをハート・ロッカーを賞賛し、一方を「日本人にとっては悔しい」などと批判しているのだから、お笑いだ。
 もちろん、イルカ漁を批判するなら、同時に、欧米諸国の牛・馬・羊などの肉食文化も批判すべきなのに、どうしてクジラやイルカはダメなのかとする立場だ。ここで言いたいのは、自国民を元気づける方策は常に大切ということだ。
 しかし、国威発揚愛国心右翼などと連想する日本人、マスコミ関係者にとってはアメリカのアカデミー賞は理解出来ない発想なのだろう。解説で分かる。

  3月7日、第82回アカデミー賞の授賞式がロサンゼルスであり、イラク戦争の現場で爆発物処理兵を描いた作品「ハート・ロッカー」が作品賞など6冠を制した。これに対して、3冠にとどまった「アバターは何故負けたのか」とする報道が多い。それは、前述したことで分かることだろうが、そこまで突っ込んだ報道がないのが残念だ。それは日本には国威発揚という考えが無く、これを意識的にも無意識のうちにも、否定的に報道していることに触れざるを得ないからだ。

 3Dの話題が優先した「アバター」はアメリカがある惑星を侵略するという反戦的内容。一方「ハート・ロッカー」はイラクで爆弾処理に当たる、誰が最後まで生き残るかは分からない過酷な戦場を描いた映画だ。この単純な比較だけで、アカデミー賞がどちらに軍配が上がるかは明らかなことだ。

  なお、ハートロッカー「HURT. LOCKER」とは軍隊用語で、爆死した死者を入れるロッカー、「棺桶」という意味。「ハート」はHurt(怪我、傷)という意味だそうだ。また、監督賞のキャスリン・ビグロー監督(58)とアバターのジェームズ・キャメロン監督(55)は、19年前に離婚しているものの3年間は夫婦だった。

 ちなみに、映画に限らず国威発揚として利用されるものに、オリンピックなどのスポーツ、音楽、芸術、宇宙開発等々、あらゆるところにあるが、この手段・方法を大切にして予算を付けるのがまともな国だ。果たして日本はどうなのだろうか。
 国威発揚で一番分かり易い方法をとっているのが、北朝鮮や中国だ。

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