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2010年1月12日 (火曜日)

戦没者・遺骨収集に広がる支援

 概ね65年前の太平洋戦争当時、南方、シベリア地域に派遣され戦死された方々の遺骨の多くが、未だに野ざらしで放置されたままになっている現状を知っている人は少ない。海外戦没者は約240万人と言われているが、約 115万柱もの遺骨が今も海外に放置されている。
 仲間内に、このような話題を提供しても、「そうなんですか、知らなかったし、関心も持たなかった」と素っ気ない返答だ。精々一般国民も同程度の反応だろう。これはメディアも大人も誰も伝えない、教えないことの方が罪だ。
 「日本の繁栄の礎になった方々、国の責任で故郷へ帰すのが当然じゃないか」と叫んでも、当然のことが当然でないのが、この国だ。
 特に、政治指導者や有識者が靖国神社に儀礼的に参拝するだけでなく、「国のために命を投げ出した方々に対して、手厚く慰霊し感謝する。」ことの大切さを示して欲しい。

2010.1.10 産経新聞【FromEditor】51yp0qawz8l__sl500_aa240_
遺骨収集に広がる支援
「いまだに多くの方(の遺骨)が異国に残されたままになっていることを(産経新聞の)記事で知りました。一人でも多くの方が祖国へ帰れるように使っていただければ…」
 84歳になる埼玉県在住の女性は本紙の40年来の読者。義兄がフィリピンで戦死し、遺骨は帰っていない。昨年女性は、アルピニストの野口健さん(36)らが参加するNPO法人「空援隊(くうえんたい)」(理事長・小西理(おさむ)元衆院議員)の遺骨収集基金に500万円を寄付した。お金は、昨年、病気で亡くなった姉が長年の会社勤めでコツコツとためた遺産の一部という。
 「支援の輪」は確実に広がりを見せ始めている。昨年3月に設置された基金にはこの500万円を合わせて、これまでに、全国から約2千万円の寄付があった。「空援隊の会員になって、遺骨収集に参加したい」という申し込みの電話は毎日のようにかかってくる。北海道、高知、神奈川…と地方支部の創設も相次いだ。
 昨年1年間、フィリピンで空援隊が収集した戦没者の遺骨は8675体。数年前とは、ふたケタ違う成果である。冷ややかだったメディアの対応も変わってきた。本紙以外にもNHKや他紙が、遺骨収集のニュースを報道するようになった。もちろん“無視”を決め込んでいるメディアも、まだまだ多いのだが“この展開”には記憶がある。そう、国民的な運動となり、すべてのメディアが報じるようになった拉致事件である。
  ただし、いいニュースばかりではない。フィリピンでは昨年末、政府の派遣団が持ち帰る予定だった4370体の遺骨が、書類の不備などを理由に約2週間“足止め”になった。同国は遺骨収集に関する新たなガイドラインを設けることを日本側に要求しており、それが活動の足かせにならないともかぎらない。
 「戦後60年以上が過ぎたんだ。いまさら遺骨収集もないだろう」との批判も聞こえてくる。こうした声に対し野口さんは、「一度、現場を見てください。日本の繁栄の礎(いしづえ)になった方たちですよ。国の責任で故郷へ帰すのが当然じゃないですか」と全国で訴え続けてきた。これは「日本人全員の問題なんだ」とも。
 今月19日、野口さんは大阪市中央公会堂で開かれる遺骨収集シンポジウムに参加する。ぜひ、読者の皆さんにも聞いていただきたい。(問い合わせはTEL03・3275・8712)(文化部編集委員 喜多由浩)

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