« 難読地名、無音「よばらず」 | トップページ | 民主党=問題多過ぎませんか? »

2009年12月19日 (土曜日)

有料老人ホーム経営難

 12月18日付け読売新聞に、「有料老人ホーム経営難」と題して、鶴岡市内の「出羽の郷レインボー」の例を上げて大きく掲載された。今後も、経営破綻する老人ホームが増加することも考えられ、経営者、利用者らに警鐘を鳴らす必要がある。「レインボー」はベッド数30床。閉鎖時の従業員数は20人。閉鎖時の入居者15人はその後、自宅に戻ったり別の施設へ移ったりしている。という。
 新聞内容をそのまま掲載する。

「終の棲み処」広がる不安 2009年12月18日読売新聞
有料老人ホーム経営難
 経営不振で閉鎖された「出羽の郷レインボー」。入居の高齢者は全員、200912185394211nやむなく退去した(山形県鶴岡市で)読売新聞社の調査で、閉鎖や事業主 体の交代が珍しくないことが明らかになった有料老人ホーム。「終の棲み処」として入居した高齢者が退去を迫られるなどの問題が生じている。昨年来の経済不安により、経営に行き詰まるホームは今後も増えると見られ、入居者保護が大きな課題だ。(社会保障部 飯田祐子、針原陽子、大阪本社文化・生活部・中舘聡子)
閉鎖「私は仕事、母も介護無理」
 今年8月、山形県鶴岡市の有料老人ホーム「出羽の郷レインボー」(鶴岡市羽黒町川代字八森238)が閉鎖された。13人の入居者は退去を強いられ、20人いた従業員も解雇された。山形市内の建設会社の関連会社が2002年に運営を始めたが、介護のノウハウが乏しく、同じ年の暮れに早くも休止。埼玉県の介護機器会社の支援を受けて昨年4月に再開したものの、PR不足もあって定員30人の半分しか集まらず、今年5月以降は賃金支払いもストップした。元従業員の20歳代の男性は、「入居者を放り出すわけにはいかず、給料なしでも精いっぱいのケアを続けた。いいかげんな経営で閉鎖に追い込まれ、残念」と悔しがる。
入居率、保有者の確認を
 「安全」なホームを選ぶにはどうすればよいか。「経営の健全度を見る指標となるのが入居率。また、土地・建物は誰が保有しているのか、抵当権がついているのかなどもチェックしてほしい」と、元国民生活センター調査室長の木間昭子さんは指摘する。これらの情報を得るのに、木間さんが勧めるのが、介護サービス情報公表制度
  http://www.espa-shiencenter.org/preflist.html
の活用だ。都道府県ごとに、ホームの個別の情報がアップされている。入居率は、運営年数にもよるが、100%近いところを選びたい。併せて確認したいのが、入居期間や退去者数、退去者の行き先など。経営が厳しいところはサービスの質が落ち、入居期間が短くなり、退去者も増える傾向がある。「焦らずに、必ず体験入居後に決定を」と木間さんはアドバイスしている。
ノウハウなく、甘い見通し
 入居者の生活を一変させる経営悪化がなぜ多発しているのか。長谷工総合研究所(東京)の吉村直子主任研究員は、「2000年に介護保険が始まって以降、建設業や不動産デベロッパーなど異業種からの参入が相次ぎ、特に04~06年に急増した。競争激化が一つの要因」と指摘する。元々、介護関係者が始めるケースが多かったが、介護報酬が入るからと、介護に関心のなかった事業者も参入した。「その多くはノウハウがなく、経営の見通しも甘い。安易参入のツケが07年ごろから経営譲渡や破綻(はたん)の形で表れるようになった」と説明する。近年は、ファンド会社がホームを投資の対象にするケースも増えている。自己資金の乏しい事業者が、ファンドから資金を得てホームを開き、土地や建物の賃料をファンドに支払う。経済不安で入居者が集まらず、高い賃料で経営が悪化している事例もある。有料老人ホームの事業承継のアドバイザリー業務などを行う「リエゾン・パートナーズ」(東京)の秋元二郎代表は、「賃料の不払いは表面化しないので行政もわからない。経営が悪化したところは、入居一時金を使い切っていることが多い。今後、破綻が増加する可能性もある」と警鐘を鳴らす。
入居一時金の保全策強化など必要
 事業主体が交代する際、新しい事業主体は入居者と改めて契約を結ぶか、入居者の同意を得て当初の契約を引き継ぐ。ただし、住み続けようと思えば、現実には、新しい事業主体が示す条件に従うしかない。転居しようにも、入居時に多額の一時金を支払ったため、資金がない高齢者も少なくない。行政のチェックも期待しにくい。「レインボー」の場合、再開時に山形県が埼玉の会社の財務諸表を確認したが、問題は見つからなかった。担当課は、「財務の専門家ではない。経営状況を読み取るのは困難」と話す。倒産を想定して、500万円を上限に、入居者に返還するための一時金の保全が法律で義務づけられたが、対象となるのは、06年度以降開設のホームだけ。入居相談などを行う「コミュニティネットワーク協会」(東京)の高橋英与副理事長は、「規制を強めるだけでは、経営が厳しくなる。行政は、優良事業者を認定する仕組みづくりを支援するとともに、入居一時金の保全策の強化なども検討すべきだ」と話している。(2009年12月18日 読売新聞)

|

« 難読地名、無音「よばらず」 | トップページ | 民主党=問題多過ぎませんか? »

02 「うんちく」知ったかぶり」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1208592/32660763

この記事へのトラックバック一覧です: 有料老人ホーム経営難:

« 難読地名、無音「よばらず」 | トップページ | 民主党=問題多過ぎませんか? »