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2009年10月10日 (土曜日)

刺青が一生消えない理由

 のりピー関連から、一時期、刺青の報道が多かったが、そこから日本人の刺18青に対する一般的な感情を知ることができる。
 そして、刺青は一生消えないものであり、入れるからには相当の覚悟が必要であると知ることができた。

 刺青が一生消えない理由は皮膚の構造にある。
 一番上が表皮、中が真皮(しんぴ)、内側が皮下組織。
 そして、表皮と真皮が触れあう部分は細胞分裂が活発で、分裂した細胞は上に移動して、概ね3週間で表面に出て角質層の細胞に変化する。そして垢やふけになって剥がれ落ちる。
 消えないのは、この「真皮(しんぴ)の部分が刺青と深く関係している。
 真皮は表皮を支え栄養分を蓄え皮膚全体の張りを与えているが、実は刺青はここに色を刺し入れて、着色しているから色がとれないことになる。
 小生は谷・根・千で有名な下町で仕事をしていた昭和40年代、刺青を入れる場面を見学したことがある。褌一本になった男が、割り箸を口にしてうつぶせになり、筋彫りされている段階あったが、キュキュと刺しを入れるたびに唸り声を上げていた。
 不衛生で、みっともないものだった。07

 ただ、刺青をその筋では「がまん」と呼ぶことは理解できた。
 また、「くりからもんもん」とも呼び、略して「もんもん」ともいうが、胸で左右に割れているのを「胸割り」と呼ぶ。
 刺青を入れる順序は、まず、筋だけ彫り、次にボカシを入れ、次第に薄くなっていく様子を「あけぼの」という。
 時には筋彫りだけで中断した男を銭湯で良く見たことがあるが、その状態を「すじ彫り」といい、それは痛さで中断したか、金が無かったかだが、「すじ彫り」をヤクザ者が嫌う理由でもある。 

 刺青の呼び方も、江戸時代は「ほりもの」と呼ばれ、明治に入り「刺青」と言うようになったらしいが、最近では「分身」、「彫りもの」、「入れ墨」、「刺青」、「タトゥー」など色々のようだ。ヤクザ間では今も、「ガマン」、「もんもん」が多いように思われる。
 なお、最近では「タトゥー・マシーン」という機械彫りが一般的のようで、入れ方も随分変化したようだが・・・・。

 最後に、普通の感覚で生活している日本人が、刺青をしている人に持つ一般的感情を列挙しておく。
■普通の会社に就職できない。隠しても発覚すると解雇される。
■公務員は絶対になれない。その理由は自分で考えて欲しい。
■公衆浴場、公営プール等は利用禁止の場所がほとんど。
■生命保険の加入に影響。黙っていると規約違反で保険額に影響。
■家族も、付き合いの中で肩身の狭い思いをする。
■加齢とともに色は褪せ、シワ、弛みで無様になる。
■結婚相手が刺青を入れていると、聞くだけで反対される。
■無理に結婚しても、その後、親戚関係の交際は遠慮される。
■友人もいつか離れて行く。珍しがった友人も刺青を入れる行為の意味を知るからだ。そして、その種の人間関係でしか生きられないことになる。

 入れるからには、それなりの覚悟が必要だ。
 一時の流行や友人関係で入れると一生負い目を感じてしまうだろう。
 世間の目は厳しい。
  ※「文身」(ぶんしん)」と呼ばれたのは古く、日本書記にも記されている。

 また、「入れ墨」と書くのは、刑罰として罪人の腕に数本の輪を彫りこんだ場合。江戸時代は、江戸払いなどの付加刑が付いた。よって、「入れ墨」と呼んだり書くと更に印象が悪くなる。

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