« ダイエット 動機づけ支援 | トップページ | 桃栗3年 柿8年 梨の大馬鹿18年 »

2009年9月 9日 (水曜日)

刈屋の梨はブナが育てている

 郷里から「刈屋の梨」が、実家、親戚、友人ら4か所から届いた。冷蔵庫に入りきれない程の量だ。糖度が高く甘い香りに、ジューシーさが人Nashibako気の「刈屋の梨」は日本一のブランド梨と思う。旨さの秘密は、鳥海山の恵みともいえる肥沃な土とミネラル(mineral)をたっぷり含んだ水質の良さだ。

 山形県酒田市豊川(通称・刈屋)は、明治初期かCao8vbf2ら梨栽培を始めていたが、旨い梨が育つ地域として、私が郷里にいた頃から知られたところだ。現在では44軒の農家が、約35ヘクタールの梨畑で栽培しているという。この地は、鳥海山を源とする日向川(にっこうがわ)と荒瀬川の合流地点にあり、雪解け水でよく氾濫し、その氾濫水が梨栽培に適した肥沃な土壌を運んできた。つまり、鳥海山の雪解け水がブナ林に蓄えられたミネラル(mineral)豊富な水を運び、美味しい梨を育てていることになる。C0061761_1232737
 付け加えると、この地域は梨の旨さだけではない。コメ、野菜、果物などの農産物から、山菜、近海魚、岩牡蠣などの貝類、地酒等も、全て鳥海山のブナに蓄えられたミネラル(mineral)豊富な湧水が育んでいるのだ。そして何より忘れてならないのは、この地で普通に生活し、これらを食している人間も、ブナに蓄えられたミネラル豊富な水によって育まれていることを・・・・・。 Agariko6ss

  同じ職場に、「鳥海山のブナ保存会」なる会に加わっている同僚がいて、年に幾度も出向いているという。私がその近くの出身と知り、ブナのことを熱く語り始めた。
 縄文の時代から続く人間とブナとの深い関わり、ブナの絶滅は動植物の絶滅に限らず人間の絶滅につながること、薪や炭の材料のため切られた枝の切り口が一種のカルス(治傷組織)となりコブ状に変形して生長する「アガリコ大王」のこと等々・・。
 その道に深入りした人は実に詳しい。

  四手井綱英(1911年11月30日~、日本の森林生態学者。京都大学名誉教授。京都府立大学名誉教授)は、「ブナ帯文化」という本の中で、次のように書いている。

「ブナ帯文化」から抜粋
「私が1937年(昭和12年)の春、最初に就職したのは、山林局の秋田営林署局であった。秋田に着いて辞令を貰って早々、下宿も何も準備していないのに、その日のうちに本荘営林署にやられた。今でこそ二営林署(本荘、矢島)に分かれているが、当時の本荘営林署は鳥海山から海岸の黒松砂防林を含む広大な面積を担当する営林署であった。(中略)平野部や山裾には暖温帯性の落葉広葉樹林と言われるクヌギ、アベマキの林やケヤキの大木も残っているが、ほんの少し山地に入れば、そこは世界の北半球冷温帯特有のブナを主として、ミズナラのの混じった森林が広く分布しているのである。このブナ林は鳥海山腹をくまなく覆っていたと言ってよい。山裾はいわゆる里山で、薪炭の生産のため二次林化したり、採草地化した所も多かったが少し奥地へ入るとヘクタール当たり数百立方メートルにもなるブナの原生密林もあり、疎立した大木林もあった。(中略)出羽山地に属する、鳥海、月山、飯豊の諸山には亜高帯の針葉樹林を欠き、ブナ森林限界を形づくり、いわゆる偽高山帯には実に素晴らしいブナの美林が当時は存在していたのである。」 

東日本のブナ帯文化 「水を作るのは豊かなブナ森林である」ことをあらためて学んだ。刈屋の梨が、あまりにも旨いので、その理由を知るために、つい深入りしてしまった。

箱には刈屋の梨の産地紹介があったので、ここに掲載しておく。

伊藤なし園http://www.inetshonai.or.jp/~marufuku/index.htm

三浦八右ェ門http://8nashi.nsf.tc/f.htm

おいしい山形ホームページhttp://www.yamagata.nmai.org/crops/umaimono/fruit/pear.html

下の地図が刈屋界隈(写真を摘むと動きます)

|

« ダイエット 動機づけ支援 | トップページ | 桃栗3年 柿8年 梨の大馬鹿18年 »

09 遊佐町の関連情報」カテゴリの記事

10 酒田市の関連情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1208592/31296814

この記事へのトラックバック一覧です: 刈屋の梨はブナが育てている:

« ダイエット 動機づけ支援 | トップページ | 桃栗3年 柿8年 梨の大馬鹿18年 »