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2009年9月20日 (日曜日)

のりピー覚せい剤使用報道に想う

 このような問題にはなるべく触れないようにしたいが、あまりにも目に余る連日の報道なので感想を述べておきたい。

 女優・酒井法子は国内外に多くのファンを持ち、裁判員制度広報ビデオにも出演依頼されるなど、人気と実力、そして期待と信頼を集めていた女優である。
 だからこそ、今回のような騒動を惹起させた社会的責任は極めて大きく許されるものではない。しかしながら、この酒井法子覚せい剤使用事件に関連し、マスコミの報道姿勢には今更ながら疑問に思うことが多い。
 マスコミは、基本的に体制批判、社会批判の姿勢を貫くことが利益に繋がり、存在価値があるという。その歴史は江戸時代の瓦版にあると言われる。「かわら版」の一般的定義は、違法な無届出版で、売ることを目的に出版される有料のニュース性の濃い一枚刷り、時に簡易綴じの小冊子を含む情報紙(中山栄之輔『かわら版選集』)とある。発刊された瓦版は、火事や災害、歌舞伎や相撲の番付、更に、幕府や大名、歌舞伎役者らのスキャンダルを取り上げたものが多かったという。その後、変遷はあるものの、この姿勢は現代マスコミにもシッカリと引き継がれている。

  いざ、反社会的な問題には国民を扇動し、社会的地位が高かったり有名人ほど、人格をも無視した強烈なバッシングが始まり、その追及は親類縁者に及ぶ。また、体制批判のためには、批判する側に回り偏った報道を行い、体制側には遠慮ない批判を続ける。その対価として欲しいのは、視聴率であり、販売部数なのだ。報道関係者は「国民の知る権利のためだ」と言うが、全ての面で作為的、恣意的、利益追求に専念しているだけだ。もっと簡単に言えば、人の不幸で儲けていることだ。それは、国民を煽れば煽るほど、スポンサー収入が入るいうシステムがそうさせているのだろう。逆に言うなら、金にならなければ、取材も報道もしないということだ。

 のりピーに関しても、 各TV局はヘリでの空撮、カーチェイスしてまでの危険な取材をしているが、その対価が視聴率や新聞・雑誌類の売り上げなのだ。事件発覚以来、一連の取材に何人の報道陣が動いたろうか、この人件費、ヘリなどの機材費、公共の電波利用にと、一体どれだけの経費をかけたのか。本当にこのような取材が必要なのか、バランス感覚で判断する方はいないのかと心配する。

 それから、どう見ても、多くのファンへのお詫びとともに、報道の沈静Photo_5化を期待した、酒井法子関係者がマスコミへの配慮としてセットしたと思われる記者会見にも、「商品価値を確認している。芸能界復帰の目を含ませた記者会見だ」などと、見当違いの批判をしている。

 そして、記者会見の視聴率の高さや、発言の一言一句、涙の数までも話題にして、抜け目のない報道は続く。今日9月20日は朝から、勝浦の別荘(通称・ピンクハウス)が火事になったことが報道されているが、これは愉快犯による放火の疑いが強いが、加熱報道が関連していることは、マスコミ側は認めないだろう。
 酒井法子には、今後も一挙手一投足に関心を集め、マスコミの格好の餌食として報道されるだろうが、難しいといわれる薬物との関連を強い気持ちで断ち切って、母として妻として、そして一社会人として、立派に立ち直って欲しいと願うだけだ。

 また、今が蝶よ花よとはしゃいでいる個人、政党等は気をつけた方いい、油断したら必ずしっぺ返しが来る。その機会をマスコミは、虎視眈々と狙っていのは間違いない。

 ついでながら、マスコミの餌食にされた方々は、幾つか思い出すことができる。
■ロス疑惑の三浦和義■衆院選に出馬し、コロンビア大留学と経歴を詐称した野村沙知代■ライブドア関連で逮捕された堀江貴文■生意気なスポーツマン、芸能者として、朝青龍、亀田大毅、沢尻エリカ■利権政治家として批判された松岡前農水大臣等々を思い出すことができる。この方々の何人かは自殺に追い込まれている。確かに、彼らにも問題があったがが、ここまで節操のない報道が必要なのか。まるで、いじめの構図と同じではないか。

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